コミュニティーナースの石鍋てるみです。
私住む地域では
9月1日から、第1子の保育料無償化と
各種保育施設の利用料の
補助の拡大施策がスタートします。
無償化というと
どんな世帯の子どもであっても
その補助が受けられるのかと
思うのですが、実際には難しいケースがあります。
そもそも私が、『コミナスキッズ』を
立ち上げたのは
この保育サービス施策に該当しない方の
受け入れ先を提供したかったという
思いがありました。
これまで施策では、
保育認定に該当しない場合に
子育てサロンや保育施設での一時保育くらいで
使える保育サービスが
ほとんどない状況だったからです。
具体的な例を言えば
出産後、家庭保育をしているご家庭では
保育園に申し込むこともできません。
保育の必要性という部分で
条件が欠けてしまうからです。
このような方が、
一時保育を依頼する場合
保育料は当然自腹の支払いになります。
たとえ双子ちゃん三つ子ちゃんであっても
そうです。
当然家庭保育は休みもなく、
保護者がずっと育児に時間をとられます。
親だから、当たり前だといえばそれまでですが
買い物、受診、体調不良など
親が育児をお休みしたい場面があることも
あたり前だと思うのです。
それなのに、保育サービスを使おうとすれば
場所を探すのも一苦労、
利用料は自腹であれば頻回に利用もできません。
0〜2歳児であれば特に
保育園に預けたければ
就業先を探すなどの保育の必要性を
作らないと叶わないことになります。
この時点で変な話です。

主に家庭保育を選択したいのに
就業しないと数日の保育園を
使うことはできないのです。
今回の改正で、0号認定の部分が
どのくらいサービスが充実するのか
期待していましたが
やはり手が行き届かないところは出ています。
保育認定を受けている方は
第1子から対象になって、
ますます手厚くなりました。
良かったと思うのは
認証保育所では、
保育の必要性がなくても
補助が対象となり拡充されました。
ここに入れることが
まずは、0号認定の方の保育サービス利用の
第一選択かと思います。
『コミナスキッズ』のような認可外保育園は
保護者の方が補助金を受けるには
月極保育を選択する方法があります。
120時間以上の月極契約が必要なので
高額になりますし
ご相談しながら、
一部受け付けて対応してきました。
0号認定の方にも
数日利用の場合であっても保育料を
補助してくれるようにならないかと
期待していますが
世の中は、就業することを想定した
施策だけが手厚くなっていきます。
お家で子どもと過ごしたいと思って
家庭で育児を頑張っている保護者に対しての
補助はなぜないのでしょうか?

そのように頑張っているご家庭にこそ
補助金を出すべきではないかと思うのですが
そこには支援がいきません。
今の補助金の上限8万円だけでも
家庭保育者に渡してほしいくらいです。
待機児童が0になったと喜ぶよりも
保育園入所しなくても安心して
家庭育児という選択もできる
社会になってほしいです。
今回の施策は残念ながら
その点では裏切られた結果ですが
助かるご家庭も多いと思うので
良かったと思います。
今後、『だれでも保育』など
新しい施策もすすんできます。
誰のための子育て支援なのか。
少子化の理由はお金なのか?
いつも私は考えます。
これだけ、支援がすすんでも
全く恩恵を受けられず、
本当に困っている保護者を前にすると
どこかがおかしいとしか思えません。

保護者が笑顔で元気でいることが
子どもにとっては
いちばん安心できる環境でしょう。
そして、子どもはやっぱり
ママ、パパのそばにいたいのです。
その思いも叶えてあげられる施策を
期待したいです。