石鍋てるみです。
今日は午前中はオンラインでの研修でした。
今回のテーマは『危機管理』でした。
昨年も、このテーマについての研修は受講しましたが
やはり、定期的に情報を得ると同時に
このような機会に、
現状を見直しすることが大事だと思って
今年も参加しました。
今年は元旦に起こった、
能登半島地震の状況も組み込まれ
大きな地震に対しての準備の必要性が
強く語られていました。
あの地震で輪島市では、
防潮堤や海沿いの岩礁が
およそ4メートル隆起し
専門家が「数千年に1回の現象だ」と指摘するくらいの
すごいものでした。
その後の影響も続いていて
今日のニュースでも
能登半島地震の被災地を襲った記録的豪雨で、
新たに3人の死亡が確認され
これで犠牲者は11人となったということが
発表されています。
まだ、今でも被災地の状況は
決して、安全な日常に戻ったわけではなく
まだまだ危険と隣り合わせの中で過ごされていて
復興していないということです。
これまでの大きな地震からの
教訓を生かして、これから来るであろう
南海トラフ地震や、富士山噴火などに
どう対処するべきなのか
考えておかないといけません。
降水量が増えていることも
注意が必要です。
地震や豪雨などが起こることは
避けられないかもしれませんが
地震でも実際の死亡者数を見ると
災害関連死の数も多く、
この辺りはまだ自分たちに
改善余地があるのかもしれません。
『自分は大丈夫』といった
正常化バイアスの働きは
防災の準備対策が進まない
原因の大きなものだという話もありました。
確かに、根拠のない自信があって
いざとなれば、なんとかなるだろう
自分だけは大丈夫だろうといった考えが
時に浮かんでしまいます。
特に相手が自然現象ですから
自分の力でどうにかできることではないからこそ
どこか、運に任せてしまって
今あれこれと、必死に面倒な準備を勧めることを
先延ばししてしまうのです。
常に、今大地震が起きるかもしれないなんて
考えて生活していたら
毎日が不安の中で生きていくようなものです。
だから、正常化バイアスはとても必要な
働きなわけですが、
やはり時には、このスイッチはOFFにして
自分の身に災難が降りかかるということを
前提に対策を考えておく必要があります。
今回、特に大事なこととして伝えられたのが
まず災害が起きたときに
自分の身が無事であるという想定だけを
考えていてはいけないということでした。
自分が無事でなくて死んだ場合、
怪我をした場合なども
対策の中に含めて考えておくことが必要だということです。
特に、子どもや高齢者がいる場合
自分がいなくなっても、動けなくても
他の家族がそれぞれ無事に
その危機を乗り越えられるように
対策を考えておくことが必要です。
研修の話し合いの中では
近所にいざという時に
子どもが助けを求められるお家を
数件ほど作ってあるという人もいました。
家族全員が連絡場所や方法
救急時対応などが共有できている事も
大事になってきます。
今回は、保育園内での対策ということで
防災時のマニュアルに沿って定期的に
訓練することはもちろんのこと
その後に、本当にこの内容で良かったのか
もっと改善することはできないかなど
話し合う時間が大事だと学びました。
忙しい業務の中で
訓練して終了となりがちですが
さらに、いろんなケースを想定して
さらに安全にお子さんを守るために
どうしたらいいのかなどを
話し合うことで、職員全員が腹落ちするまで
繰り返し考え続ける姿勢は重要だと思いました。
また、もう一つ今回何度もいわれていたのが
トイレ問題でした。
被災時のために防災トイレは設置されているが
能登半島地震の時の写真を見せてもらいましたが
水が流れない状況でのトイレは
排泄物で溢れかえり、蓋や周囲にまで
汚染が広がっていました。
ほんの数日で、そのような状況になっていたようです。
実際、トイレはかなりの行列となって
しかも、夜などは足元が悪い中で
移動するだけでも一苦労です。
東京のような人口の多いところでは
どれほどトイレが不足するかわかりません。
各家庭の人数分最低でも3日分は
簡易トイレを確保しておくことが
非常に重要だということでした。
1日に平均5回はトイレに行くと考えると
一人15回分が必要です。
欲を言えば、2週間分は必要だということでした。
そして、それを貯めておくところも
考えておくこと。
いざとなれば、川や海に流すと言ったことも
仕方がないだろうという話でした。
我が家では、簡易トイレは
300回分は今ありました。
今は5人で住んでますから
12日分です。
子どもの預かり中であることも考えると
もう少し、足しておく必要があるようです。
防災グッズの置き場所なども含め
もう一度いろんな物品を見直そうと思いました。
また、地域との連携の必要性も
語られていました。
やはり、近くに助け合える関係の人が
いてくれるというだけでも
安心感は格段に違います。
家族ぐるみでもっと、地域の人と
繋がることを意識していきたいと思います。
とても、いい研修でした。