シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
最近、老化の原因として『糖化』という現象が
あることがわかってから、糖質に注意している
人が増えていますね。
糖化とは、たんぱく質や脂質が糖と結びついて
老化促進物質であるAGE(糖化最終生成物)を
作り出してしまうことをいいます。
AGE は体内にできる、【こげ】といわれています。
この【こげ】が、身体の老化、動脈硬化、腎機能低下、
骨粗鬆症、アルツハイマーなどの原因となることが
分かっています。
一度体内にできると、排泄がなかなかできずに
蓄積されることから、まずは生成しないことが
必要だといわれているわけです。
そのためには、急激な血糖値の上昇や、
長時間高血糖が続かないようにすることが
大事だということです。
ダイエット目的だけでなくて、病気の予防のために、
健康意識の高い人は、糖質制限を行っているのです。
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小学校で【小児生活習慣病予防検診】が実施されています。
今「肥満」「高コレステロール」の子どもは年々増えていて
子どもたちの5人に1人は、「生活習慣病予備群」と
言われています。
このままでは生活習慣病を発症してしまう可能性がある
子どもがこれだけいるということです。
では、こどもに糖質制限は必要なのでしょうか。
病気を心配するあまりに、子どもの健康のために
糖質制限しないといけないと思い込んでしまい、
ごはんやパンなどを制限した食事を与えるとしていたら、
これは大きな間違いです。
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こういった主食である炭水化物は、単なる糖質ではなく、
食物繊維を含んでいます。
食物繊維は、糖質や脂質の吸収を穏やかにする働きが
あるので、炭水化物には調整作用が含まれているのです。
ただ、炭水化物に含まれる食物繊維は精製されると
削ぎ落とされてしまうので、白米や食パンになると
その効果は減ってしまいますから、
精製度の低い炭水化物(玄米/雑穀米/ライ麦パン/全粒粉パン)を
選ぶという工夫は大事でしょう。
そして、子どもは食事のあとでも、
基本的に動き回っています。
食後の運動は血糖値の急上昇を抑制していますから、
そういった意味でも、デスクワークの大人よりも、
気にしなくていいでしょう。
大人のような、炭水化物まで制限するような
糖質制限は、子どもには必要ありません。
脳にとって唯一のエネルギー源は、糖質です。
糖質をまったく摂らないと、脳がエネルギー不足になって
集中力や思考が低下して、成長が妨げられます。
炭水化物は、子どもには必要です。
子どもの生活習慣病は何が原因かというと、
栄養不足とジャンクフードや
精製された砂糖のいっぱい入ったジュースや
お菓子の摂りすぎです。
このような糖質は、子どもでも制限しなくてはいけません。
AGEが多く含まれる食品をみると
ベーコンやソーセージなどの加工肉・ポテトチップス
フライドポテト・ハンバーガー・チキンナゲット
などの加工食品やスナック菓子、ファストフードが
あげられています。
こういったものは、食べやすく、中毒性があるので
一度身体が覚えると、また食べたくなるので
やめられないという悪循環を起こします。
摂取する砂糖の量は子どもが小さいうちは全て
親の采配が影響します。
日頃のおやつも、砂糖を含む甘いものという
考えを改めて、栄養を補給する機会だと
意識してほしいと思います。
クッキーではなくて、焼き芋やおにぎりを食べさせよう
ジュースを麦茶に変えようと
少しの意識で変わってくると思います。
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簡単に摂取を減らす方法は、環境を変えることです。
白砂糖・スナック菓子・ジュース類を
自宅に置かないことです。
これだけでも、グンと口にする量を減らすことができます。
子どもの将来の病気を予防するためです。
意識して始めてみてくださいね。