コミナスブログ 子どもの健康管理

食べることを教える理由

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


食欲の秋です。

収穫の秋といわれるくらい、おいしい野菜や果物が

たくさん並びます。


あなたは、食べる時に気をつけていることはありますか?


特に、生活習慣病や、肥満などが気になる場合、

食事のカロリーや、栄養素、量など

注意していることはたくさんあるかもしれませんね。


調理を自分でする場合は、

どの食材をどのくらい使っているか

意識することができます。


ただ、市販のものや外食だと、

表示を確認することくらいしか

チェックできないのではないでしょうか?


食事に重要なのは、

もちろん、口に入れるものを選ぶことは勿論ですが、

そのあとの、栄養素の吸収力だったり、

効果的に使える状態だったり

不要になったものを、身体から出すまでを

確認することだと思います。


必要な栄養素を効果的に吸収することは消化。

栄養素を細胞が効果的に使える状態を代謝。

不必要な老廃物を出すことは排泄。


この機能が、正常に維持できれば、

身体は良い状態を保つことができるでしょう。


食べるという行為は、毎日行いますよね。

欠かせない行為なのに、意外と無頓着になりがちです。

自分の身体の、消化、代謝、排泄機能を

良い状態にするために自分で意識してできる事は

この【食べる】という行為だけです。


飲み込む前だけが自分でできる

消化への手助けの機会になります。

できるだけ、飲み込む前に、

食べ物を消化やすくすることが大事です。


そのために、まず大事なのは、

食べ物をしっかり咀嚼することです。


この時大事な唾液には、たくさんの作用があります。


一部紹介すると、

1 消化酵素アミラーゼで、デンプンと反応して

  麦芽糖へ分解し消化しやすくします。


2 リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、

  ラクトフェリンが含まれていて、

  口内に侵入した細菌の活動を抑えています。


 インドなどで、川の水を飲む習慣がある場所では、

 口に含んだ後に、よく噛んでから飲み込むそうです。

 唾液と混ぜ合わせることで、川の水を殺菌しているのです。

 病気の予防には欠かせないですね。



3 上皮成長因子と神経成長因子が含まれるので、

  組織修復による傷の治癒を促します。


  動物が、傷口をなめるのを見たことがあるでしょう。

  ケガをしたときにツバをつけておけば治ると

  いわれた人もいると思います。

  身体に自然に与えられた薬ですね。


まだまだ、唾液にはたくさんの作用があります。

この唾液の作用をうまく働かせることで、

その後の、消化の負担が減り、

各臓器に使われるエネルギーの軽減になって、

余ったエネルギーが免疫機能に使えるということになります。

免疫力向上にエネルギーを使うには、

食べ物の消化、代謝、排泄でのエネルギーを

できるだけ軽減する必要があります。

食べ物を流し込んでしまうのは、

この作用を使わないことになりますから、

その分身体への悪影響があるということになります。


唾液をたくさん分泌させ、

口腔内に食べ物をとどませる時間をとることが

重要であることが分かると思います。


唾液は、噛むという運動で分泌が促されます。


ですから、食育のなかで、

子どもたちに【よく噛んで食べましょう】と

指導するわけです。


【よく噛むために子どもに注意できる事】で

 親が心がけるポイントをお伝えします。


1 噛む回数は30回といわれています。

  この回数、結構、実践には難しい印象があります。

  できるだけ、噛む時間をとることは望ましいですが、

  重要なのはもう一つあります。


2 一口を少なく。

  おわかりのように、一口が多いと同じ回数噛んでも、
  
  食べ物の咀嚼の程度が変わってしまいます。

  回数が減ってしまっても、一口が少なければ

  効率は上がります。


  また、その一口も、口の前歯に近いところに

  入れるようにすることも教えてください。

  舌の中央に入れてしまうと、すぐ飲み込みたくなります。

  離乳食など与える時このあたりを注意してみてください。


3 噛み応えのあるものを与える。

  噛むことを習慣づけるには、噛みにくいものを

  安全に飲み込む経験が必要です。

  噛まなくても飲み込めるようなものばかりだと

  やはり噛むことをしなくなります。

  何でも小さく刻んでしまうことも、避けましょう。


4 水分を足さない。流し込まない。

  口の中で噛んでいる途中で、汁物を含んだり、

  硬いからと水分でのばしてしまうことは

  しないようにしましょう。


5 時間をゆっくりとる

   短時間で食べることを、良いことだとせず、

   時間をかけて、感謝していただくことを

   教えてあげましょう。



大人でも、早食いの人が多く、

数回噛んで、飲み込んでいる人が多いようです。


その事によって、さまざまな病気の

引き金になっている
という報告はたくさんあります。


子どもへの食育を機会に、家族の食事の摂り方も

見直してみましょう。


実際、大人になって、理解しても

実践できないという人がいるように、

実践するには難しいということもありますが、

知識として、知っておくことに意味があります。


小さい頃に、親が伝え続けたことは、

子どもは忘れません。


子どもが大きくなって、必要性に気づいた時

行動を変えるきっかけになることもあります。


正しい食事の食べ方をしっかり意識させることは、

一生大事なスキルになります。

大事なことは、伝えておいてほしいと思います。


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