石鍋てるみです。
昨夜は、ものすごい風でした。
夕方から急に真っ黒い雲が集まってきて
突風が吹いて怖いくらいでした。
「ガソリン、満タンカードで」
って普通ではそのままなんだけど
この急激な天候の変化の驚きを
共有したくて
「急に暗くなってきましたね〜。
明日も雪降るんですかね〜」って
話しかけてしまいました。
その女の子は、元気な明るい声で
「ほんと、急に凄いですよね。
今日は、寒さがきついです」って
気持ちよく返事をしてくれました。
この返事に
（わー気持ちのいい子だな）って
一気に親近感が湧きます。
（こんな寒いのに頑張ってくれてる人がいるから
ほんと助かるな〜。）
そんなふうに考えながら
ぬくぬくの車の中で給油の終了を待ちます。
ちょうど、車にガソリンを入れ始めたところで
突風が吹き始めてきました。
突然大きな物音と共に
ものすごい風が給油してくれていた
彼女を襲いました、
「きゃー！」って叫び声が聞こえます。
バタバタっと周囲ののぼり旗が羽ばたき
何かが飛んできてます。
彼女の帽子も飛ばされてしまいました。
幸い、近くにいた人が
拾ってくれたから、よかったですが、
彼女はその間もしっかりと
身体を縮こませながら
給油を続けてくれてます。
冷たい風に吹かれながら
頑張っている彼女に感謝しかありません。
もうすぐ、給油が終わりかけた頃
今度は、屋根になっていたはずの
シートが歪んで、溜まっていた水が
バシャバシャって、
私の車の左側にかかってしまいました。
給油の始まりに、
ガラスを磨いてくれたばかりだったのに
ビショビショです。
給油中の彼女にも
その水はかかってしまっているでしょう。
2度目の災難です。
それでも、彼女は給油を続けながら
近くの職員に、
『すみません、ガラスが濡れてしまったので
もう一度拭いてもらえませんか？』って
声をかけてました。
あいにく、どの人もそれぞれが
忙しい様子で、なかなか手が回りません。
やっと給油が終了し、
こちらに彼女がきた時は、
すぐに車が濡れてしまったことを
詫びてきました。
この間にもゴーってものすごい風が
時折吹き荒れます。
『今、もう一度ガラスを吹きますので』と
彼女が言ってくれたのですが、
とにかく、彼女の仕事を早く済ませてあげたいって
思ってしまい、
「全然大丈夫よ、どうせまた濡れちゃいそうだし。
寒いのに頑張ってくれてありがとうね」って
人見知りの私が結構喋ってしまいました。
「いいえ、こちらこそありがとうございます！」って
またまた、爽やかな笑顔と返事をしてくれました。
ほんの数分の出会いでしたが
周囲のハプニングを共有して
気持ちのいい会話ができて
なんだかほっこりした気持ちになれました。
あの後も、あの悪天候の中
彼女は頑張っているんだろうな。
あの子はきっと、どんなことがあっても
前向きに頑張る気持ちを持っている子だと思います。
こんな元気な若者に出会うと
こちらも元気をもらえます。
昨日も良い日でした。
