シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
朝から、雨がしとしと降っています。
やさしく降る雨は、気持ちが落ち着きます。
植物が、喜んでいるように見えます。
いつも、気持ちが穏やかだと、
人にも優しくできるような気がするのですが、
なかなか、そうできないのが現実です。
ほぼ年子で生まれた3人の育児で忙しかった頃、
子どもがかわいくない、
夫を見るだけで、イライラする時期がありました。
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子どもが、言うことをきかない、
家事を誰も手伝ってくれない、
仕事でやることも溜まっている
とにかく、自分の思い通りにならないことが
許せませんでした。
そのたびに、叱ったり、怒ったり
無視したり、八つ当たりしたりしては、
あとから、そんな自分をだめな人間だと感じ
落ち込むということを繰り返していました。
子どもにとって、理解のある母親でいよう、
家事もしっかりこなせるようにならないとと
頭でわかっているのに、
感情が言うことをきいてくれないのです。
子どもがはしゃいでいる姿を見るだけで、
憎しみが湧いてくることもありました。
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そんなことを想ってしまうのは、
本当に母親としてどころか、
人間として失格だと落ち込んで、
育児をすることが怖いし
全く自信も無くしていました。
そんな私を開放してくれたのは、
何だったのかなと、考えてみると、
意外にも簡単な一瞬の出来事でした。
それは、
『諦めたこと』
小さい頃から、学校などで、諦めてはいけない
諦めないで、最後まで努力することが
良いことだと教えられていた(と思っていた)私は、
できないこと、ダメなところは
努力してやれるようにならないといけないと
思い込んでいました。
理解のある良い母親にならなくちゃいけない、
家事もしっかりできるようにならなくてはいけない、
子どもをかわいいと思えなくてはいけない
いい子に育てられるようにならないといけないと
たくさんの課題を自分に与えては、
できない自分にダメ出しを繰り返していました。
〇〇しなくては、
〇〇できなくてはいけないということは、
【〇〇がまだできていない自分】ということを
自覚することになるので、
どんどん劣等感が心に積もっていきます。
あるとき、
『もーできない!』って、叫んだんです。
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そしたら、
あれ?スーッと気持ちが楽になってる。
不思議な感覚でした。
【自分では、どうにもならないこともある。】
それが見えてきました。
子どもは、自分の思うようにはならない
家事なんか、やりたくない時もある
結構、いい加減に子育てしていても、
楽しくやってるお母さんもいるじゃない
そうそう、私は、子どもと楽しく暮らしたいだけなんだ。
そんなことが、わかったんです。
それ以降、たくさんの課題に努力することを
諦めたんです。
そしたら、子どもがはしゃいでいる姿をみても
『はいはい、それが楽しいんだね。元気な証拠だわ』
そんな風に、ワンクッション感情を
楽な方に置き換えることができるようになりました。
もしも、諦めることは悪いことだと
思い込んでいる人がいたら、
やってみてほしいと思います。
「人間だもの、仕方ないでしょ」って、
自分を許してあげちゃってください。
本当に望むものが何なのかがわかると、
諦めていいものが見えてくると思います。
違う世界が広がるかもしれませんよ。