シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
スーパーの入り口で、
お母さんが、ぐずっている
4歳くらいの子どもを抱きかかえ
何やら格闘していました。
すぐ近くに、おばあちゃんもいて、
二人がかりで、その4歳の男の子を
なだめすかそうとしていました。
『何が欲しいの?』
『カゴを持ちたいの?』
『これがやりたいの?』
二人からの質問攻めです。
質問のたびに、
その子は首を振っては
不機嫌にキーキー声を出し
駄々をこね
大声を出しています。
その声を抑えようと
抱っこしては、なだめ
あれやこれやと
手を変え、品を変え
大人二人が子どもの
ご機嫌取りに必死です。
ちょうど、入り口だったので
お客さんがカゴを取るのにも
避けながら通る感じになっていて
ちょっと、迷惑な状況でした。
大人があたふたするほど
子どもの声は大きくなってしまいます。
大声を出せば、要求が通るとでも
思っているように見えました。
しばらくして、私が買い物をしていると
また、別の陳列棚の前で
さっきの子どものキーキーした
声が聞こえます。
やはり、この子はこの方法でしか
要求を伝える方法を知らないように
見えました。
子どもに駄々をこねられ、騒がれると、
大人は世間の目が気になって
焦ってしまいます。
でも、こんな時こそ
最初が肝心です。
そのような子どもの態度をとることを
認めてはいけません。
不適切な行動が見られたら、
子どもにはそれはしてはいけないことだと
はっきり伝えましょう。
周囲の迷惑になってしまうと
気になってしまう時には
その場から離れましょう。
計画も取りやめるくらいの覚悟が必要です。
ルールが守れないうちは
公共の場には出られないことを
しっかりと教えるためです。
大人が子どもに迎合してはいけません。
毅然とダメなことはダメだと
わかりやすく、はっきりと
教えていきましょう。
大泣きされたり、
暴れられるのを避けたいがために
その場だけを取り繕って
子どもの機嫌をとろうとしてしまうのは
よくありません。
子どもはそうすれば、
大人は自分の思い通りに動いてくれると
学習してしまうからです。
もしも、一瞬でも泣き止むことができたり
場面にふさわしい行動が見られたら
その時を当たり前だと思わないで
しっかりその行動が良いことであることや
お母さんが助かる、嬉しいということを
伝えてあげましょう。
良い行動の時に
しっかりと認めたもらえた子どもは
またそれをしようという気持ちになってくれます。
子どもの気持ちをよく聞いてあげよう、
理解してあげようという気持ちは必要です。
けれども、迎合することとは違います。
履き違えないように注意しましょう。