コミナスブログ 日常からの気づき

抱っこしなくても大丈夫じゃない?

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

整形外科の待合室でのことです。

4歳くらいの男の子を連れたお母さんが、
その子を抱っこして
立った状態で診察を待っていました。

座席は空いているのに、
座らなくても大丈夫なのか
気になりましたが様子を見ていました。

子どもは時々降りようとするので
その度に床におろすのですが、
少し歩き出そうとすると
お母さんがすぐ抱きかかえます。

子どもがどこか怪我でもして
歩いてはいけないのかしら?
と思って見ていました。

重そうなのに大変だな、
椅子が空いているのだから
座ったらいいのにと思っていた時、
レントゲン室から呼び出しの声がかかりました。

『お子さんは、レントゲン室の外で待っててもらえますか?』
と検査技師に言われると、
『どのくらいかかりますか?』
『一緒じゃダメですか?』と
暫し押し問答が続きます。

最終的にスタッフが子どもを連れ出して
待つことになったようでした。

患者はお母さんだったらしく
子どもは、いたって元気です。

スタッフの人と笑顔で
きちんと待合室で待っていられています。

スタッフの人が『ここに座っててね』というと
ちゃんと座って待っていられます。

あれ?何であんなに重そうな子を
抱っこしていなくてはいけなかったんだろう?

しかも、お母さんがどこか具合が悪いのに
抱っこなんてしなくても
しっかりした子だし大丈夫そうなのに・・・。

ちょっと不思議でした。

少しして、レントゲンを終えたお母さんは
部屋から出てくるなり、
『〇〇ちゃん、よく待っていられたねー。
えらいかったねー。』と
子どもに近づきます。

そして、また子どもが抱っこを
せがんでいるわけでも無いのに
抱きかかえ、立って診察を待ち始めました。

せっかく、ちゃんと椅子に座って
大人しく待つ事ができるのに、
まるで、赤ちゃんと接するように
べったりと関わるお母さん。

どこか、子どもの要求と
関わり方がチグハグに感じます。

自分の力で、母親がいなくても
スタッフの言うことを聞いて
行動できたことを褒めることは
良いことだと思います。

子どもの笑顔からも
嬉しさを感じているのは
見受けられました。

ただ、その後の抱っこは
必要でしょうか?

子どもはどちらかというと
抱っこの状態から、
自由になりたいと何度も
降りようとしているのです。

少し距離をおいて、
子どもに任せて見ていいのでは無いかと
感じました。

この様子では、お母さんの身体への負担は
大きいだろうなと心配になります。

不必要に体に負担をかけることは
避けた方がいいと思います。

育児中は、腰痛や肩こりなどは
よく起こるトラブルです。


子どもが機嫌の良い時は
抱っこしなくても大丈夫ですし、
赤ちゃんでも、泣いているからといっても
常に抱っこするという発想ではなくて、
他の気を逸らす方法を工夫して
少しでも、お母さんの身体に
負担をかけないようにする方法を
考えることもお勧めします。

お母さんの身体を元気に保つように
自己管理することが、
一番子どものためになると思って
大事にしてほしいと思います。

子どもに世話をすること、
関わることばかりが、
子どもへの愛情ではありません。

信じて見守ることだけでも
お母さんの愛情は通じます。

お母さんが子どもに依存しないこと、
子どもに依存させないこと、
距離感を図りながら上手に関われると
お互いが楽になれると思います。

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