コミナスブログ 支援者の心構え

みんなにやさしい指導法

更新日:


シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

『ほら見て!イチョウの葉っぱがきれいだよ』
『あそこに、お花が咲いてるよ』
子どもたちとお散歩中にこんな会話をしながら
よく散歩に出かけていました。

公園に落ち葉もたくさん落ちていて、
サクサクと踏み鳴らすのも
子どもたちにとっては楽しい遊びです。

中には葉っぱの中にうずもれて
寝転がったりする子もいます。


保育士たちは、こんな日常の中でも
子どもの反応、動きなどから
発達の育ちを見ています。

やっと歩き出した子どもの中にも、
『あれ』『それ』といって、
指をさしたり、大人が注目しているものに
すぐ注視できる子と
全く、その方向を見ることをしない子もいます。

自分の興味のあるものをとろうとするとき、
保育士の手をつかんで、
とらせようとする子もいます。

そんな子どもの行動から、
ある可能性を考えながら関わっていきます。

それは、「自閉スペクトラム症(ASD)」の可能性です。

ASDは対人関係が苦手・強いこだわりといった
特徴をもつ発達障害の一つです。

早ければ1歳半の乳幼児健康診査で
その可能性を指摘されることがあります。

子どものおよそ20~50人に1人がASDと
診断されるともいわれ身近な障害でもあります。

男の子に多くみられ、
女の子の約2~4倍ともいわれています。

古い診断名のアスペルガー症候群は
ASDに含まれるもので
知的発達や言語発達の遅れがないので
コミュニケーションの取りにくさは感じつつも、
発達的な課題があることに気づかれにくい
ことがあります。

学力にも問題が生じていない場合もあるので、
大人になるまで分からなかったという人もいます。

けれども、強いこだわりや、
コミュニケーションが苦手という
特性を持つことで、
対人関係にトラブルをおこしやすく、
周囲に理解されないことで
日常生活に支障を起こしやすい障害です。


このようなタイプの子どもには、
話しかける時にも注意をひいてから
わかりやすく短い言葉で指示を出したり、
目で見てわかりやすく掲示したり、
好ましい行動に注目した指導など
より注意して関わるようにしています。

『あれ見て!』と急に言っても
自分に言っていると気づけないから
トントンと、子どもを軽くたたいて、
見せたい『あれ』の方向を示します。

子どもによってそれでも、
『あれ』が分からなくて
目が泳いでしまう子もいますから、
もっと近づいたりして、
わかりやすく伝えたりします。

でも、このような指導の配慮点は
この時期の乳幼児にとっては
全員共通に理解しやすい指導方法です。

ASDの可能性があるから、
この子には特別配慮しなくては
いけないという考えではなく、
その指導法を全員にできるのが
理想だと思います。

人の真似をして上手にわかったように
みんなと一緒に行動できる子がいます。

集団にいると、問題なく
こなしているように見える子どもでも、
実際は一人になると指示が通らない
自分で理解していなかったというケースは
乳幼児期にはたくさんあります。

どんな子どもにも自分で理解できるように
働きかけることが大切です。

障害がある子どもが困らなければ、
他の子どもも困らないのです。

同じように、関わっていけば
悪いことはないと思います。

石鍋てるみオフィシャルサイトでは、LINE公式アカウントを開設しております。

子育てに関する情報や、イベント開催情報をあなたにいち早くお知らせします。

もしも、あなたが・・

  • 育児が辛く感じる。
  • 言うことをきいてくれなくて、育児に自信が持てない。
  • うちの子は、普通じゃないかもと心配になる。
  • うちの子は、ほかの子よりもダメなんじゃないかと焦ってしまう。
  • すぐに、暴力をふるってしまい悩んでいる。
  • 落ち着きがなく、じっとしていられない。
  • 子育てについて、他人の意見や評価が気になる。

こんな心配をされているのなら、一人で抱え込まないで、気楽に下の『友だち追加』をクリックしてください。

友だち追加

Facebook:@ishinabeterumi

-コミナスブログ, 支援者の心構え

Copyright© 石鍋てるみ オフィシャルサイト , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.