シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今日は【勤労感謝の日】です。
「勤労をたっとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」という
趣旨が示されています。
保育園ではこの時期に
『おみせやさんごっこ』で
働くお店の人、お客を体験して
働いている人に「ありがとう」という
感謝の気持ちを持てることを目的とした
行事を行っていました。
私の子どもの頃には、
大人になったら、一生懸命に働いて、
お金をもらうようにと、
教えられていた気がします。
そうすると、
身の回りで働いている人をみて、
自分はどんな働く人になろうかと
考えたものです。
先生や、お店やさん、お医者さん
警察官、農家の人や、大工さんなど
自分が働く姿をイメージして
職業を選ぶところから考えていました。
今の子どもたちは、
大人の働く姿をどう認識しているのでしょうか?
親が働く場所は、
子どもから離れたところにあるか
自宅で働くといっても、
パソコンをいじっている姿を
見るといった感じです。
仕事で作り出されるものが、
物であったうちは、目に見えていましたが、
今は、目に見えないものを作り出す仕事が
増えています。
子どもにどんな仕事をしているのか
説明しにくい職業も増えています。
私の息子も、IT関係の仕事をしていますが、
何をやっているのか、聞いても
専門的すぎて、全くわかりません。
働くというイメージを持つこと自体が、
だいぶ、昔と変わってしまっています。
時間をかけて、苦労すれば、
お金がもらえるということも
嘘だと分かってしまいましたし、
一生懸命、汗水たらして労働することが
素晴らしいことだというのも
思い込みであることもわかってしまいました。
今は、自分の楽しいことを発信して
大金を稼げる人を子どもは知っています。
一見、遊んでいるだけに見える人が
お金持ちになっているわけです。
学歴が幸せを保証するものではないことも
見えています。
立派な高学歴の大人に失態も
すぐに目に入ってしまいます。
子どもに、働くことの意味を教えるのが
難しい時代になっている気がします。
『どうして働かなくちゃいけないの?』
そんな質問があったら、
あなたならどう答えますか?
自分が何かを行う事で、
周りの人を幸せにできること、
傍にいる人を、楽にしてあげる事が
傍(はた)楽(らく)で
『はたらく』
ことだというのをきいたことがあります。
私が子どもに伝えたいのは、
自分が働くことができる存在であることが
幸せなんだということです。
人を幸せに、楽にするために
何ができるのか考えていくことや、
それを行う事が働く事なんだよって
伝えていきたいです。
そして、
『ありがとう」って言ってもらった時
とても気持ちがうれしくなることを
感じてほしいです。
その感謝の気持ちが
お金になって、まわっていることも
教えたいと思います。
働いてくれる人に、感謝することは
とても大事な事です。
自分が、毎日暮らしていけるのは、
たくさんの人たちの労働があるからです。
でも、それを実感するには、
子ども自身が、働くことを
経験することが大事だと思います。
家庭の中で、
子どもが働いた時を見逃さず、
『ありがとう。助かったよ』って
伝えてあげてください。
本当に小さなことでも
それが、働くことの楽しさを知る
一歩になると思います。