シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今朝あなたは、子どもに向かって
いくつ指示出ししたでしょうか?
『朝だよ、早く起きなさい!』
『ごはんちゃんと食べなさい』
『ハンカチ持った?』
こんな風に、子どもに指示してませんでしたか?
もしも、していたなと感じていたら、
その時のあなたの気持ちを
振り返ってみましょう。
どうして、子どもに指示してしまうのか。
そうしないと、
子どもが自分で動かないから。
遅刻しちゃうから。
何をやったらいいか、教えるため。
いろんな理由があると思います。
もう少し、深堀してみるとどうでしょう。
子どもに任せていたら、不安。心配。
まだ、子どもにはできないと思っている。
子どもをしっかりさせるのが親の役目。
自分の思い通りにやってくれないと困る。
子どもを信じていないから。
親としての自分を、認めてほしいから。
子どもをコントロールしたいから。
人に指示を出してしまう心の奥には
こんな感情があることに気がつきます。
例え言葉に気をつけても
指示を出した時点で、
子どもは自分への不信感や
親からの干渉されている感覚を
受け取ります。
毎日小さな指示出しを
繰り返されることで、
それに従いたくない、
聞きたくないというスイッチが
準備されてしまいます。
子どもによっては、
その指示に従っていれば怒られないし、
その人から認められると思い
依存してしまう子もいます。
どちらにしても、
子どもにとって、大人からの指示は
自主性や思考力、判断力、
自由と責任といった大事な成長を
妨げます。
それを奪われることで、
【自分はできる】といった実感を
味わうことが少なくなるので
自信が得られません。
子どもへの指示出しは
よいことがないのですね。
そうはいっても、指示を出さないのは
大人が辛いものです。
大人の方に、こうあるべきとか、
人の目が気になるとか
子どもの失敗を受け入れられない
といった感情があると、
見ていられなくなってしまうのです。
これには、子どもと自分との問題を
区別して捉える練習をするしかありません。
5歳の子どもの朝食を例にしてみましょう。
食事を用意し、いつ片づけるのかを
子どもに伝えるまでが、親の役目です。
それを、食べるか食べないか、
食べ終わるかどうかは、
子どもの問題だと考えます。
あなたは、時間が来たら、
約束通り片づければいいだけです。
年齢や、その子の特性によって、
大人が環境を設定する部分は
増えてきますが、
その範囲を知るためにも、
まずは子どもの力を信じて
子どもに任せることを
意識してみましょう。
すると、いつも指示出ししていたことも
子どもは指示なしでもやれることが
見えてきます。
明日は、休日です。
子どもに指示を出さないという
ゲームをするつもりで
楽しんで過ごしてみてください。
子どもは意外と頑張って
くれると思います。
あなたは、どうしたら
子どもが自分でできるのかを考えて、
環境を整えることに
気を配りましょう。