シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、自転車に乗れますか?
自分の自転車が壊れてしまって、代わりに、
おじいちゃんの電動アシスト自転車を
借りてみました。
はじめて、電動アシスト自転車を
経験してみましたが、ものすごく楽ちん。
今まで、頑張って漕いでいたのが、
嘘のように進みます。
天気が良ければ、今度遠出してみようかな。
自転車って、乗りこなすまでには
ずいぶん練習した覚えがあるのですが、
一度乗り方を覚えてしまうと、
当たり前に乗れてしまいますよね。
私が、初めて自転車に乗ったのは、
小学生になってからだったと思います。
小学一年生で、引っ越しした田舎では、
あまり自転車に乗っている子どもはいませんでした。
自分の自転車を持つことも
贅沢だった時代だったのかもしれません。
それに、かなり山道続きで、平らな道はほとんどなくて、
急な坂道が多い小さな村でしたから、
自転車よりも、歩いた方が楽という場所柄もあって
あまり普及していなかった気がします。
それでも、近所の友達が、自転車を練習しはじめ、
一緒に練習するようになったのが自転車との出会いでした。
毎日毎日、何度も転びながら擦り傷と、痣を作りながら
友だちの家の庭で練習したのを覚えています。
そんな苦労の末に、乗れるようになっても、
日常では乗る機会はあまりなくて、
通学も歩きか、バス移動で、
自転車に頼ることはありませんでした。
この、スキルが役立ったのは、
結婚して、東京に住んでからです。
通勤や、買い物、子どもの送り迎えに
自転車が大活躍でした。
大人になってから、自転車の練習から始めると思うと
とても、恥ずかしくて無理って思いますが、
本当に、あの時乗れるようにしておいて
よかったと思います。
何が将来身を助けるかわかりませんよね。
好きな映画の名前とか、
俳優さんの名前がなかなか出てこないのですが、
自転車の乗り方は忘れませんよね。
これは、長期記憶のうちの手続き記憶によって、
記憶されているといわれます。
手続き記憶というのは自転車の乗り方や歩き方、
泳ぎ方、けん玉のコツなど、一度覚えた
「動作や技能の記憶」で、大脳基底核と小脳をつかうため、
記憶障害になっても失われにくいといわれています。
実行する時には、言語化できなくても、
考えなくても、身体が覚えているっていう記憶ですね。
いちいち、右足を出したら、左手を振り上げて
なんて思い出しながら歩く練習はしないでしょう。
こういった記憶は、繰り返し体験するしか
獲得することができません。
失敗しても、繰り返しチャレンジしやすいのは、
子どもの特権かもしれません。
こういった記憶は、大事ですよね。
東京の人は、かなり高齢の人で歩けなくても
自転車なら楽に移動できるなんていう人もいて
いくら、忘れない記憶だからって
ちょっと、あぶない気もしますが、
安全に楽しんでほしいと思います。
小さな子どもがいるお母さんに
「何歳から自転車に乗る練習をさせたらいいですか」と
質問されることがありました。
もう、自転車は将来乗るものと決まっている感じですね。
補助輪なしに乗れるようになったと
うれしそうに報告してくれる子どももたくさんいます。
個人的には、興味を持ち始めたら自転車に乗る練習は
してほしいと思います。
身体のバランス感覚や、複雑な動き、判断力など
総合的に使うことができる楽しい乗り物だと思うからです。
最近の子どもは自転車に乗れるようになる年齢が
早くなっているそうです。
昔と違って、かなり小さい子向けのペダルがついていない
足で地面を蹴って走らせるタイプの「キックバイク」が
普及されたことも、要因ではないかなと思います。
1歳半〜2歳くらい、乗れるものもあって、
キックバイクを乗りこなしていると、
補助輪なしの自転車への移行がスムーズになりやすいと
言われているようで、乗っている子もよく見かけます。
確かに、ペダルをこぐという動作を
あとから足していくほうが覚えやすいかなという
印象はあります。
それでも、親子が一つの目的に向かって
取り組むという過程がとても意味があると
思いますので、ぜひ取り組んでほしいなと思います。
スピードが出たり、転倒する危険もありますから、
はじめは障害物のないところで、
楽しむことから始めるといいと思います。
ヘルメットは忘れずにかぶるなど、
約束も教えて、安全に楽しんでくださいね。