コミナスブログ 人生について考える

子どもの幸せを願う親ができること

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

今日は朝から恵みの雨です。
暑さも、和らいでホッとします。

私の知っているお年寄りの中に、
ちょっと、いつも愚痴っぽい方がいます。

その方は、なんだか毎日辛そうに、
大変そうに過ごしています。

暑い日には、
「こんなに毎日暑いと、何にもする気になれない。
見て!こんなに汗かいちゃって。
〇〇さんちみたいに、広ければいいけど
私は狭い部屋で息が苦しくなっちゃう。
あーもう、死んじゃいたいわ」

今日みたいに雨が降って涼しいと
「ほら、足が冷たいでしょ、全然陽が当たらないから
足がスースーしちゃって。こんな雨だと買い物にも行けないし。
あんたは、一緒に住んでる人がいていいわね〜」

こんな感じです。

周りから見ると、エアコンもあって、
すぐ、快適になる部屋だし、
日当たりの良い南向きのお部屋で
買い物も便利な場所にある良いところなんだけど
本人にとっては、納得がいかないようです。

全てが、この調子なので、
家族も離れていってしまい
今は一人で暮らすことになってしまいました。

「私ばかりが、こんな大変な状態で、
なってみないとあなたにはわからないのよ」って
よく口にします。

周りが、あれこれその人のために
やってあげてもこの調子ですから、
そのうち、みんな諦めて離れていってしまいます。

もっと、楽しく毎日暮らせないものかなって
色々、提案はしてみるけれど、
ことごとく、できない理由を並べられ、
ダメ出しされてしまうので難しいです。

こればかりは、本人が変わらないと
どんな状況も見えるものがネガティブですから
違う世界には入れないでしょう。

最近、YouTubeで、
「認知症ポジティブおばあちゃん」という
番組を見るのですが、
認知症であっても暖かく家族に囲まれ、
毎日楽しく暮らしている様子がみられます。

晴れが大好きで、
太陽を見ただけで、感謝と喜びを表現し、
お嫁さんが用意してくれたおやつを
美味しそうに完食する姿を見ると
こちらが癒され、幸せな気分になります。

雨が降っても、気持ちいいねって
言葉が前向き。

一瞬一瞬が、見るもの全てが
楽しく、感謝するものに
見えているようです。

二人は、全く違う世界で生きているのがわかります。


長い人生の終わりに、
どちらの生き方が幸せかははっきりわかります。

あなたは、どちら側の生き方を選びますか?
子どもには、どんなふうに一生を過ごしてほしいですか?

私は、人を看取ってきた経験から、
人生を幸せに終わらせるためには
どうしたらいいのか、考えてきました。

人が幸せに最後を迎えられる方法は
やはりこれしかないと思うのです。

それは、感謝できる心を持つことです。

なんだ、それねって思ってしまいますよね。

よく、聞きますものね。

でも、本当に、これしかないんじゃないかなって思うんです。

本当に、心から感謝できればいつ死が訪れたとしても
その瞬間が満たされ幸せを味わうことができると思っています。


簡単にいうけれど、口では感謝はできても、
心からという部分がなかなか難しい。

どんなに小さなことにでも
心から感謝できる自分になれるかで
感じられる幸せと喜びが変わってくると思います。

小さなことにでも、心から感謝。
そんなふうになれたらいいけれど、
不平、不満、愚痴が出てきてしまうのが
人間です。

それを、一つ一つ手放していくことや、
逆に捉えられる方法を身につけることで
今より良い一生を迎えられる準備ができると
考えています。

それを意識して、選択するかは自分次第です。
子どもに対しては、ある時期までは親次第です。


小さな子どもの頃から、それは始まっています。
というよりも、感謝の感度を育む土台は
子ども時代に作られるんじゃないかと思っています。

一番当たり前に感じて感謝を忘れがちな
大事な土台は、そこにいることだと思います。

子どもがいてくれること。
存在してくれていることです。

親が生まれてくれてありがとうって
心から感謝できて、その思いが伝わりつづけていれば、
その子の人生の幸せの土台は出来上がります。

子どもが、優秀だから、
役に立つから、頭がいいから感謝じゃなくて、
無条件で存在することだけで、
感謝を感じられる親であれば
子どもにもそれは伝わります。


その上で親が、感謝に溢れた生活ができていれば
子どもはそれをもう当たり前のこととして
身につけることができます。

雨が降ったら、「困ったね」ではなくて、
ありがたいねって子どもに言えるかどうか。

悪いことがあっても、
「この程度でよかったよね」って言える親かどうかで
子どもに幸せの感度を高められるかどうかが
変わってきます。

子どもの前で、不平、不満、愚痴、悪口など
絶対に口にしない、感じることもなくなるという
親を目指して意識するだけでも
子どもの人生は、幸せになると思います。

親自身の人生のためにも、
これからの子どもの人生のためにも、
感謝で物事を捉える練習はしていきたいものです。

周りに感謝する自分であれば、
感謝が周りから返ってきます。

私は認知症ポジティブおばあちゃんのような
可愛いお年寄りを目指したいなと思っています。



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