コミナスブログ 支援者の心構え

感情のコントロールを教えるのはいつから?

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


子どもが、すぐ癇癪を起こして困っているのを、

出かけ先でも時々見かけることがあります。


2.3歳の子どもなら、良くあることですよね。

子どもは自分の感情を上手にコントロールできません。


感情の感じ方、表現は子どもによってだいぶ違います。

大きな声で泣きじゃくったり、暴れたりする子は

ネガティブな感情が湧いてくると、

それが表に出るエネルギーが外に向かうタイプです。


逆に、しゅんとしてしまったり、

いじけてしまうといった、

エネルギーが内に向かうタイプもいます。


これは、子どもの気質といって、

生まれ持ったものも影響して個性があります。

ただ、 子どもは「感情をコントロールする力」

産まれた後の生活の中で獲得していきます。


それは、やはりお母さん、

一番子どもの近くにいる養育者から学んでいきます。


お母さんは、赤ちゃんが泣くと、

親は必死に慰めようとしますよね? 


お腹が空いたのかな?

おむつが濡れて気持ち悪いのかな?

色々な理由を考えながらも、

まずは、近くに行って抱っこしたり、

よしよしって背中をトントンしたり、

慰めようとすると思います。


そして、赤ちゃんは、安心して泣き止んだり、

要求を満たされて、気持ちよくなることができます。


お母さんも、落ち着いた赤ちゃんをみて、

安心しうれしくなります。


お母さんと赤ちゃんに、

安心しあえる関係が生まれます。


発達心理学や保育学では、このような関係を

「アタッチメント(愛着、くっつくこと)」と

言ったりします。


この、『アタッチメント』は、

親が子どもの感情を察して、行動をした結果

子ども自身が気持ちよくなる、

落ち着く、楽しくなるといった感情になれる経験、

親が、子どもの感情をコントロールしていく関わり

繰り返す中で深まっていきます。


この経験を重ねることで、

子どもは自分自身の慰め方、

自分自身の感情をコントロールする方法を

学んでいきます。


生後間もないころから、これを繰り返し、

強いアタッチメントを形成できれば、

子どもは「感情をコントロールする力」

獲得することができます。

ですから、感情コントロールを身につけるには、

子どもに一番近くにいる養育者との

『アタッチメント』が強く形成できていること

とても重要です。


ただ、もう一つ大事なことがあります。

それは、見本となる『感情のコントロール方法』を

学べるかです。


子どもとの生活の中で、

養育者が見本となる感情コントロールの姿を

見せているかが大事になってきます。


お母さんが、子どもの感情を受け止めて、

それを良い方向にコントロールするという

関わりができない場合、

子どもが泣いていても、無視する、

『何泣いてんの!泣き止みなさい!』といった、

感情を抑えたり、制止するような関わりになります。


感情をコントロールできない状況を

イメージすればわかるように、

時と場所を考えずに、

相手に喜怒哀楽をぶつけるようでは困りますよね。


これでは、良い人間関係を築くことはできません。


子どもに、『感情のコントロールの力』を

身につけてほしいと思うのならば、

まず、子どもに対して、

養育者は自分の感情をコントロールして

関わるように実践できなくてはいけません。



養育者が感情に振り回されて、

子どもにそれをぶつけてしまうと、

子どもは同じ対応方法を学んでいきます。


見て見ぬふりをすれば、

子どもも、不都合なことを見て見ぬふりを

するようになります。


子どもは近くの養育者をまねることから

自分を形成していきます。

子どもの癇癪に困っている場合は、

一つ目のアタッチメントを意識して関わること

2つ目の良い見本を見せることを

意識して関わってみてください。




そうすれば、

何度も注意したり、叱りつけたり、

無視して置いていこうとしたり、

脅したり、駆け引きしたりといった

対応はしなくてすむようになります。


養育者は、自分の感情をコントロールして、

落ち着いて子どもに対応できるようになります。


そして、子どもを慰め、

子どもが葛藤しながらも、

その感情を落ち着かせることができたとき、

それをほめてあげることができるでしょう。


このような、練習を重ねることで、

子どもは癇癪を起こさなくなってきます。

子どもによっては、根気が必要です。

思うように改善しないときこそ、

『アタッチメント』を強くすることを意識します。

子どもとの『アタッチメント』の強さは

育児・しつけの土台です。


乳幼児期には、子どもの感情、要求に

応えすぎはありません。


乳幼児期は、難しいことは置いといて、

子どもの感情、要求をたくさん受け止めて、

安心した気持ちよい感情に切り替えてあげてください。




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