シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
私は、自分の健康維持のために、
毎日、瞑想、ヨガやピラティス ラジオ体操など
組み合わせて行っていますが、
どんなメゾットにも共通するのが、呼吸法です。
そして、自律神経を整える大切さについては、必ず触れられます。
大人では、仕事の能率をあげたり、精神のリラックス効果のために
呼吸法や瞑想を取り入れて成功している人達がたくさんいます。
今から子どもたちに将来役立つ
セルフケアを教えてあげたいと思いませんか?
自律神経は、心臓、消化管臓器、血管、分泌腺などの働きを
コントロールする大事な神経で、
私たちの意思で自由に動かすことはできません。
唯一、呼吸だけが、人間が意識的に深さや回数などを
コントロールすることができます。
この呼吸を意識的にコントロールすることで、
自律神経を外部から刺激して整えていこうというのが、呼吸法です。
普通私たちは、無意識に呼吸をしています。
鼻や口から空気を吸って、吐いてを繰り返しています。
現代は、マスクを着用して、新鮮な空気を吸うことが妨げられていたり、
気がつくと、浅い呼吸(胸式呼吸)の人が多くなっています。
座ってゲームなんかやっている姿を見ると、
浅く、早めの呼吸になっているのがわかります。
これでは、身体に酸素が不足している状態も考えられます。
深呼吸(腹式呼吸)には、メリットがたくさんあるといわれています。
主なものをご紹介します。
①酸素を取り込める量が多い
深呼吸をすることで新しい酸素が体内に取り込まれます。
脳にも酸素が行き渡り、血液の循環が良くなります。
集中力が高まったり、幸せホルモンと言われる
セロトニンが多く分泌されるようになります。
② 副交感神経が優位に働くようになる
緊張したときやストレスによって交感神経が働いて
呼吸は早く浅くなります。
そして、イライラしたりドキドキしてしまいます。
腹式呼吸でゆっくり呼吸することで、
副交感神経に切り替わり、体がリラックスできる状態に変わります。
③ 気分を切り替えられる
意識を呼吸に向けることで、ネガティブな感情、辛い気分などから
離れることができ、気分転換できるようになります。
無意識にネガティブなイメージを考えすぎてしまうクセがなくなり、
意識的にポジティブな考えられるようになる練習になります。
今日のアドバイス
呼吸法を生活にとりいれる
身体によい効果があるこの呼吸法。
子どもに呼吸をどのように教えていったらいいのでしょうか。
小さな子どもの場合、自分の身体をコントロールするという
意識を持つことが難しいです。
「大きく吸って」「お腹で息を吸うんだよ」と言っても
なかなか理解することができません。
そんな時は、遊びの中で、呼吸のコントロールを身につけていくと、
楽しんでできるようになります。
① 息を吐く練習
腹式呼吸には、息を大きく吸うという動作よりも、
しっかりとお腹から息を吐き出してしまうことが大事です。
一杯吐き出すことで、自然と吸い込めるようになっています。
昔からある、おもちゃの「吹き戻し」は、を使います。
吹き戻しが伸び縮みすることで、子どもが目で見て
確認することができるのでおすすめです。
できるだけ長い時間「ふーっ」と吹き続ける競争をしたりします。
他にも、ストローで軽いものを吹いて動かしたり
シャボン玉をやさしく大きくしてとばしたり、
笛やラッパといった楽器を吹くといった
遊びをすることで楽しく深い呼吸の練習ができます。
② 空気を吸い込む練習
においをたくさん嗅ぐ遊び
よい香りのするアロマや、お菓子などのにおいをかいで遊びます。
何のにおいか、当てっこしてもいいし、
同じにおいがするものをさがすゲームも面白いです。
なるべく、いい匂いをたくさんゆっくり吸い込むように
声掛けしてみます。
鼻からいっぱい吸い込む感覚を覚えていきます。
深呼吸を繰り返していると、
脳にセロトニンという精神の安定に深く関わるホルモンが
たくさん出るので、リラックスの効果があります。
遊ぶ場面だけでなく、寝る前もおすすめです。
夜寝る前に、あおむけになったら、
ゆっくりと、ラベンダーの香りなんかを楽しんでみましょう。
子どものお腹の上に手を置いて、おなかを膨らませるように
声掛けしながらなるべくゆっくり吐いて、吐ききったら
ゆっくり吸ってをくりかえしやってみてください。
呼吸をするときは、鼻で深呼吸することがポイントです。
鼻の呼吸に意識を向けることで、その間は他のことから
意識が外れるので、心の安定に効果があるのです。
子どもが深呼吸するときに背中や肩をなでてあげると、
安心感が増して、さらに効果が高まります。
毎日続けることで心の健康予防になります。
試してみてください。