グレーゾーンの子どもへの対応 コミナスブログ

心まで一人ぼっちにしないでください

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


子どもが、自分の思い通りにならないことがあったとき、

癇癪を起こすだけでなく、

周りの人や物をたたいたり、蹴飛ばしたりという

パニック状態になってしまう事があります。




こんな状況になってしまうと、

大人の注意も耳に入らず、

手をつけられない状況になることもあります。



そんなときの対応として、クールダウン方法があります。



パニックになりそうなとき、なってしまった時、

落ち着くまで、過ごす場所、空間を用意して、

時間を過ごす方法です。


この、空間で、思い切り泣いたり、暴れたりして、

感情を発散させ、安全に過したり、

一人になって、他の刺激を避けた空間で、

自分の感情に気づき、だんだんと心を落ち着かせる手法です。



このような子は、周りに迷惑をかけてしまっている

困った子と見られてしまいます。


でも、本当に困っているのは、

パニック状態になってしまうほどの

辛い気持ちと戦っている本人なのです。




感情のコントロールがつかないくらい

時間も、空間も、もちろん周りの人の様子も見えなくなるほど

意識が飛んでしまっています。



ですから、一人になって、クールダウンできる空間を

用意してあげることは、必要だと思います。



けれども、ここでまちがってはいけないのは、

完全に、一人ぼっちにさせることではないということです。

別部屋に、『落ち着くまでここにいなさい!』と、

まるで、罰しているかのように、

クールダウンを位置付けてしまうケースを見かけます。



『そこで、一人で反省しなさい! 

 落ち着いたら、仲間に入れてあげるよ』

と言っている感じです。

本来のクールダウンは、子どもの心を一人ぼっちにはしません。



時には、ひどく暴れる場合などは、

暴力を振るわれることもあるので、

近づくこともできない時もあります。



それでも、クールダウン目的で別部屋に移動させた場合、

離れた場所ででも、落ち着くまで一緒にいてあげる事、

中に入れなくても、部屋の外ででも

一緒に落ち着くまで見守ってあげることは必要だと思います。


子どもによっては、手をつなぐ、背中をさするなどで

落ち着きやすくなる子もいます。



同じ、クールダウンという対応でも、

大きくその対応の内容には違いがあります。



子どもの、辛い気持ちに、共感してくれる人が

いるかどうかです。



クールダウンの間、ただ一人にされるという経験からは、

子どもは、自分の存在を否定されたように感じてしまうでしょう。



子どもは、パニックの最中で、意識が飛んでしまった状況でも、

自分を理解しようとしてくれている人がいるかどうかは

あとから思い出すものです。




感情がコントロールできないで困っているのは、

その子ども自身です。




悪い行動には、注目しない、無視をするという方法も

時には必要な事もありますが、

それは、しっかり関係性ができていることが前提です。



この信頼関係がない中で無視が行われると、

子どもの存在を大事にしていないという

メッセージになってしまう事もあります。



どんなに、子どもがパニックで泣き叫んでも、

その行動を困った行動だ、やめてほしい、やめさせないと

という関わりではなくて、

子どもの気持ちを共感しようという気持ちは

なくさないで関わってほしいと思います。




そして、自分で落ち着くことができたら、そのことを認め、

まだ、乳幼児のうちは、何事もなかったように、

次の活動に切り替える雰囲気を作ってあげると、

子どもは自分のことを必要以上に傷つけることがなくなると思います。



そばにいる大人は

感情のコントロールが苦手な子どもそのものを

近くで一緒に見守っていてほしいです。



その感情を、言葉にして代わりに表現してあげると、

少しづつ、自分の気持ちに気づくことができるようになってきます。


パニックが日常的に繰り返されると、

付き合うのは本当に大変だと思います。



でも、大事な時期です。ここは、忍耐です。



よく状況を見ていくと、パニックの原因、

前兆などが分かってきます。



そうすると、子どもが本格的なパニックになる前に、

回避させることもできるようになります。


焦らないで、忍耐強く、ただ認めてあげてくださいね。



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