シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨夜、11時6分 宮城、福島で震度6強という、地震がありました。
私も、寝室で寝ようとした時でした。
急にスマホから警報が鳴った時には、
すでに地震は始まって、一瞬3.11を思い出し
すぐに家族を確認しました。
地震は突然やってきます。
昨夜も、洋服を着替えたりしながら、
このまま津波が来るとか、避難が必要と言われたら、
実際何をどうすればいいのか混乱する自分がいることを自覚しました。
持ち物ひとつまとめられていないし、
避難グッズも果たして揃っているのか、自信がない。
子どもたちも、『避難の時のリュックとかあるの!どこ!』なんて、
ちょっと、苛立っていて、プチパニックでした。
何だか、みんなでウロウロして、
今回は、運よく無事に終わったという感じでした。
何か起こるたびに反応していると精神的に疲れてしまうので、
人間にはそのようなストレスを回避するために
自然と“脳”が働き、“心”の平安を守る作用が備わっています。
この防御作用が、『正常性バイアス』と言われるものです。
まさしく、今回も、私の中に(自分は大丈夫)という心の働きがおこり、
変に落ち着いている自分がいたのに、結局動けていなかったわけです。
大きな、地震や台風などの被災地の様子は、
瞬時に情報として私たちには届いてきます。
体験者の声も、聞いていて、その反省や、対応に見直しについては
学んでいるのです。
でも、(自分は大丈夫だろう)といった、『正常性バイアス』が、
ある意味、心を不安から遠ざけてくれて、
平穏に生活できるようにしてしまいます。
せっかくの体験者の教訓を全く他人事で活かせていない事態になるのです。
今回の地震の最中でも、スマホで状況を撮影している人がいることをみても、
人間の持つ、『正常性バイアス』は、働いていて
時に逃げ遅れにもつながる怖い現象だと思いました。
災難を逃れた時に、よかったと安心することで終わらず、
その度に自分がとる行動をしっかり想定して確認だけは
しておくようにしたいものです。
3.11 東日本大震災から、10年が経とうとしています。
昨夜の地震もその余震の一つと言われています。
まだまだ、影響は続くでしょう。
今日のアドバイス
防災グッズは、子どもと一緒に見直しましょう。
発達の特性から、新しい環境に適応しずらい傾向を持つ子どもがいます。
本人が大切にしているもの、いつもの状況を思い出せるようなものを
忘れずに持っていけようにしておくことや、
被災時に使うであろうものを日常的に使用して馴染んでおくことも必要です。
親の視点からは、邪魔な物であっても、
子どもにとっては大事なものかもしれません。
『正常性バイアス』は、人間には必要な機能ですが、
行き過ぎるとちょっと危険な機能です。
あまりに、不安になってしまうのもよくないですが、
過信しているのもよくありません。
いざというときのために、運がよかった時こそ
しっかりとみなおしておきましょう。
子どもと、一緒に考えることで、個人の役割を意識し合うことになるので、
昨夜の様子をもう一度シュミレーションしてみようと思います。
私も反省して、今日は見直したいと思います。