コミュニティーナースの石鍋てるみです。
オーストラリアで10日、
16歳未満のソーシャルメディアの利用を禁止する法律が
世界で初めて施行されました。
SNSの活用については
このような子どもに対しての制限の動きは
どこの国でも考えられていて
ここまでの強制力はなくても
いくつか工夫してきた国もあります。
簡単になりすましのアカウント作成ができたり
制限を掻い潜る方法を見つけてしまうので
追いかけっこのような状況は
どんな状況でも起こりうるので
完璧に施行できるのかは
難しい点があると思います。
それでも、このような子供を守りたいという観点から
思い切った政策を打ち出したことには
強い意志を感じます。
子供の犯罪、心の問題の全てが
SNSが原因ということではないでしょうから
SNSの活用が当たり前になっている中で
使用方法は個人の責任範囲で
自己コントロールできる必要があります。
ただ、子供はまだその自己コントロール力を
手に入れる前の段階ですし
発達段階的にも周囲の状況をなんでも
受け入れやすい無防備な段階であることには
変わりありません。
潜在意識の中に、
アルゴリズムで仕組まれた偏った情報だけが
刷り込まれていくようなものは
個人的にも怖い状況だなとは思います。
大人でさえも
コントロールが難しいのですから
未熟な子どもにはますます影響は大きいと
考えるのが普通かと思います。
私も、なるべくSNSに気を取られないように
工夫して過ごしているつもりですが
それでもちょっと時間があれば
SNSを見てしまう自分がいます。
朝起きてすぐ、夜寝る前は
スマホを見ない。
自分で決めたことを
守るには強い意志が必要です。
子どもに制限をするのであれば
一緒に暮らしている大人も
子どもの前では制限が必要になるはずです。
子どもを守るために施策は
子どもだけが守ればいいわけではありません。
赤ちゃんの子守りに
YouTubeを使う親も増えています。
当然アカウントを持っているかどうかだけでは
子どもをSNSから守ることはできません。
社会全体で意識を持つことが
求められると思います。
まずは小さい社会である
家族からになります。
コミュニケーションの一つとして
SNSが重要な役割だったという家庭も
あるかもしれません。
それを制限されたことで
SNSがなかった時代を思い出して
工夫する必要が出てくると思います。
日本では、このことで
どんな動きになってくるのかわかりませんが、
子どもをどのようにSNSから守るかは
法律で決められなくても
個人でしっかり考えていかないといけないことだと思います。
