コミナスブログ 子どもの病気

何事も一息ついて

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。



子どもはいつ、どんなけがや病気が起こすかわかりません。

身体に機能が未熟なので、急変したり、重症化したり、

思わぬところで大けがなんてこともあります。



子育てで、最初に直面することがある

子どもの病気に『熱性けいれん』があります。



突然、子どもが白目をむき目は一点を見て動かなくなり、

体や手足を突っ張ったり、ガクンガクンとさせます。

また唇や顔色が紫色になることもあります。

(高熱のときに、ぶるぶると体が震えるのはシバリングという現象で、

 熱性けいれんとは異なります。)



初めて遭遇したお母さんは、子どもが死んでしまうんじゃないかと

パニックになってしまうくらいの状況になります。



発生頻度は高くて、年齢が小さいとまだ脳が未熟なために、

熱の上昇でけいれんを起こしやすく、

多くて100人中8人くらいの子どもが熱性けいれんを経験します。



ご家族に経験したことがある場合も、起こる可能性は高くなります。



『熱性けいれん』が起こりやすいのは、急に熱が上昇しようとするときや、

38度以上の発熱があってから24時間以内と言われていて、

発熱に伴ってけいれんを起こす、良性の子供の病気です。


それでも、目の前でけいれんを初めて子どもを見て

慌てないお母さんはいないでしょう。

今日のアドバイス

突然の出来事にあったら、まず大きく深呼吸して、

落ち着いてるふりをする。



慌ててしまうと、周りが見えなくなります。

気持ちはわかりますが、まず意識して深呼吸しましょう。



本当の心は不安でいっぱいでも、大丈夫なふりをします。

この動作で不思議と冷静に、次にやるべき行動が見えてきます。

この熱性けいれんの場合は5分以内にはおさまります。



このことを知識として頭に入れておくことは大事です。

(日頃から時間を見つけて、対応を頭に入れておく勉強は必要です。)

あとは、落ち着いて次の行動を順番に行いましょう。

① スマホや時計などで、発作が始まった時刻を確認する。

② 安全な場所で、横向きにしてあげてください

   けいれんがおさまると、嘔吐することがあります。

   気道にものがつまらないように横向きにしてください。

    けいれん中に、舌を噛み切ってしまうことはありません。
 
    口の中には何も入れないでください。

③ 家に誰かいれば呼んでください

    一人ではパニックになってしまう状況でも、二人なら心強いです。

    もしどちらかが、少し気持ちに余裕があるのなら、
  
    けいれんの様子を動画で撮影しましょう。

    けいれんの様子を医師に伝えるときにとても役に立ちます。

 ④ 観察を行う。しっかり観察しようとすると、冷静になれます。

    1)体温測定
    2)けいれんの状況(持続時間 ・けいれんの左右対称性)
    3)黒目が見ている方向  

 ⑤ 発作が終わった時間を確認する。
  
   意識が戻るか、そのまま眠ってしまいます。
   
   呼吸状態や嘔吐に注意してください。



病院を受診するかの判断

  1. はじめて熱性けいれんをおこした時は短時間でおさまったとしても、

    必ず受診しましょう。 

    けいれんが5分以内にとまり、意識も戻ったときは、

    急ぐ必要はありません。夜間の場合は、翌朝の受診でよいでしょう。

    (不安が強いでしょうから、もちろんすぐ受診可能ならそうしてくださいね)


  2. 2回目以降の熱性けいれんで短時間におさまった時は

    通常の診療時間の受診で大丈夫です。


    こんな時は、早急に受診しましょう
  1. けいれんが5分以上続く時
  2. けいれんが起こる前から意識がおかしい時や、けいれんが止まってからも意識が戻らない時
  3. 1回の発熱でけいれんを2回以上起こした時
  4. けいれんが左右対称でない時(片方だけのけいれんのとき)
  5. 目が一方だけに片寄っている時
  6. けいれんの後にまひ(手や足、顔の一部などが動かせない)がある場合
  7. はじめてのけいれんが6カ月未満または6歳以上で起こった場合
  8. 家族にてんかんの方がいる場合
  9. 発達障害・神経障害がすでにある場合
  10. けいれんが起こる24時間以上前から高熱が続いていた場合




多くの場合、病院に到着したときにはけいれんが止まっているので、

正しい診断のためにも、状況を医師に伝えるために観察が大事です。

「どのようなけいれんを起こしていたか」

「その時の体温は何度だったか」

また、「けいれん前の子どもの状態」も重要なポイントです。



以前から発熱していた、かぜをひいていたとか、

下痢などの消化器症状がみられた、

最近、頭を激しくぶつけたことがあるかなど、

体調で気になった点も合わせて医師に伝えると診断がスムーズです。



『熱性けいれん』は、発熱初日に最も起こしやすいので、

最初の晩は注意して観察しましょう。

その後は起こしにくくなりますが、解熱後48時間以上経つまでは、

登園は避けてお家で看病しましょうね。



気をつけていても、いろんな事故や病気が起きてしまうことがあります。

どんな時でも、まず、親が落ち着く訓練をしておくと、

子どもが安心します。

緊急時の時ほど、大人が慌てないことが大事です。



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