コミュニティーナースの石鍋てるみです。
アメリカのケンタッキー州などで
複数の竜巻が発生して、
死亡者が出るほどの災害になったようです。
アメリカの中西部は竜巻による被害が
多いという印象です。
大気が不安定になるところらしいですが
今回も大変な被害です。

昨日、この東京も
急に強い風と雨が降って
外出が危なく感じる時間もありました。
大きな自然災害の中では
人間はただやり過ごすことしかできません。
こういうニュースを見ると
人間の無力さを感じます。
どんな災害にあったあとでも
そこに住み続ける人がほとんどです。
人は、これまでと同じ環境を選択し
同じ場所に住み続けます。
日本も地震が多い国ですが
私たちは、この国に住み続けています。
今までと同じ状況に身を置くことが
一番居心地が良く安心できるのです。
遠い昔の人は災害を察知する力を
持っていたとか。
その力を使って
人は住む場所を災害を避けながら
移り住んでいたという話もあるようです。
今は、土地、家など多くを
所有物としている現代では
住処を変えながら身を守ることは
難しくなりました。
手放せないものが増えすぎて
簡単に住処を変えることが出来ないのです。

そんなことを考えると
まだ記憶に新しい
福島原発事故の時を思い出します。
この時、家族を守るために、
比較的安全だと思われる県や
海外に移り住んだという人もいました。
このような人たちは
お金、時間、仕事、場所にこだわりが少なく
身を守るということの判断だけで
即判断して動いていました。
自由な人達です。
命を守ることを最優先に判断して
すぐに動ける自由を持っている人です。
この時、私は仕事を休むことはできない、
お金もない、いろんな理由から
今の生活を手放すことが出来ずにいました。
運よく、これまでこの場所で過ごせましたが
本当にたまたまラッキーだったとしか言えません。
今後大きな地震が予測されても
自分だけはどうにか大丈夫だろうと
思考バイアスをかけてしまい
結局ここにいて
今度こそ被害者になってしまうかもしれません。
そんなことを考えると
自分を縛っているたくさんの物を
手放せない不自由人の
自分を自覚してしまうのです。
大昔の人は、身軽で自由人だったのでしょう。

移り住んだ先々で何も持っていなくても
一から作り出し
人々と共に協力して生きていく術を
一人一人持っていたということです。
こういう力がこれからの時代は
大事になるのかもしれません。