石鍋てるみです。
乳幼児から小学生の低学年くらいまで
衝動性が強い子どもは
他の子どもと生活する中で
目立った行動をとってしまうことで
問題視されがちなことがあります。
それは、
やりたいことを我慢できない
動いていなければ落ち着かない
1つのことに集中していられない
食事中に急に席を立ったり、
イライラして物を投げてしまったり、
といった行動を取る子どもも多いからです。
目の前の刺激に対して
すぐに反応してしまうとか
自分の関心にだけに集中してしまうことで
周囲の状況が汲み取れないことで
トラブルにつながりやすいです。
注意を一時聞けたように思っても
すぐに、同じ好ましくない行動を
繰り返すということも出てきます。
危険も察知できす
急に走り出してしまったりすることもあって
親御さんは常に緊張感の中で
育児をすることが強いられてしまいます。
なんとか、この衝動性をコントロールしたいと
悩みが多いのも
このタイプのお子さんのお子さんと接する方々です。
何度、注意しても改善しないので
しまいには、大人の方がイライラしてしまいます。
注意する声を掛けるほど
かえって、興奮させてしまって
状況が悪化することもあります。
子どもの方も叱られることが多くなることで
他人との良い関係性が築けずに
コミュニケーションに課題が
増えてしまうこともあります。
このような特性のお子さんに対する
関わり方のポイントをいくつかお伝えします。
一つ目は良い状態でいるときに
適切にそれが好ましい行動だということを伝えるです。
大抵、何か困った行動をした後に
その行動を注意するというパターンに
なってしまうことが多いです。
どんなに特性があるお子さんでも
今はいい状態の時、
好ましい行動が取れている時
というものがあります。
いつもは、食事中に
立ち上がってしまうけれど
座っている時があれば
その時をちゃんとみて
認めてあげましょう。
いいところを見つけて、
それを認めることを意識します。
2つ目は、すっきりした環境作りをする。
特に、子どもが気になりそうな物を
目の前に置かないことも工夫の一つです。
お部屋の中にごちゃごちゃと
ものをちらつかせないようにするだけで
気の散りやすさが減ります。
脳への刺激が減ると
注意して欲しい部分に
意識が向きやすくなります。
おもちゃなども必要最小限にして
片付けやすく、すぐに見えないように
隠くす収納に変えるのも
工夫の一つです。
3つ目は動いてもいい時間をしっかり確保するです。
多動傾向にある子どもには、
動いても良い時間を設けてあげるのが効果的です。
例えば、静かにしていなくてはいけない時間の前に
思い切り走り回る時間を作ったり
1日のうちに身体を動かす時間を取ることで
比較的、落ち着ける時間が持てるようになります。
全てを制限するのではなく
自由に動ける時間を設けてあげることも
サポートとなります。
ポイントはありますが
実行はやはり難しいですし
すぐに解決できるものではありません。
衝動性の高さは、
持って生まれた脳機能の問題でもあるので
そこを受け止めて
少しでも、日常生活で困らないような配慮が
必要になります。
多動が目立つ間はわかりやすいですが
成長に伴って、動きの面は
落ち着いてくる傾向が出てくるのでその点は
安心して経過を見ていいと思います。
ただ表向きは落ち着いてきたかのように
見えても、その時期からは
不注意によるトラブルなど
本人の困り感というものは
外部からは気づきにくくなる点で
サポートが難しくなるケースも出てきます。
その子の個性を把握するためにも
乳幼児期のお子さんの様子をよく観察しながら
苦手な部分を補う工夫を少しづつ
作り上げていって欲しいと思います。