石鍋てるみです。
手足口病が流行してから
しばらく日が経ちます。
先日、手足口病と診断されて
2日目だというお子さんの
病児保育希望がありました。
保育園に通っているお子さんでしたが
対応することになりました。
こちらにきた時には
発熱はなく
手と、膝のあたりに発疹が残っていました。
元気に見えますし、
食事も食べられているということでした。
「まだ、発疹が残っているし
登園許可証をもらっていないので
今日はここにきました」と
言ってくれました。
(あれ?)
手足口病の登園については、
園によって独自のルールが決められている場合があるので
一般的なことが通じるかはわかりませんでしたが
ちょっと、勘違いしているかもと思って、
いくつか確認しました。
まず1つ目は
登園許可証は医師が記入する書類ですが
こちらは通常必要ありません。
登園届という形で、
医師の診断を受けて保護者が記入する書類は
園によって提出を求められることがあります。
2つ目は、
発疹があっても、登園は可能です。
「保育所における感染症ガイドライン(2018年改訂版)」では、
手足口病に感染したときの保育園に登園できる目安は
“発熱や口腔内の水疱 ・潰瘍の影響がなく、
普段の食事がとれること”となっています。
つまり今回のお子さんのように
熱もなく、元気で食事が摂れていれば
プツプツが残っていても
登園は可能ということになります。
手足口病が流行してしまうのは
症状があらわれるまでに3〜5日程度かかりますし
治ったように見えても
ウイルスが便に1ヶ月近く出ていますから
集団生活では避け切ることは難しいからです。
感染予防としては、お決まりの
免疫を高めておくことと
手洗いの徹底ということにはなりますが
子どもが誰でもかかってしまう病気だと思って
あまり怖がらずに関わってもらうのがいいと思います。
逆に、発疹が残った状態で
登園してきている子どもに対して
移るから他の子と一緒に遊んじゃいけないよなんて
指導しないようにしてほしいです。
お仕事を休めない親御さんにとっては
登園できるかできないかは
重要なことです。
子どもの病気やその対応については
正しく理解することと
わからないことは
確認してから判断してもらうと
今回のようなことにはならないと思いますので
注意してみてください。