石鍋てるみです。
毎朝、こうやってパソコンに向かうと
すぐに、お邪魔虫が
膝の上にやってきます。
そう、アルバくん。
ここに来られると
思うように仕事ができないので
困っちゃいます。
朝の支度の時から
私の足元を追いかけてきて
遊んで〜ってアピールしています。
しばらく放っておかれると
遊んでくれないから
テラスのサンダルやおもちゃを運んできたり
草を咥えて持ってきたり
キッチンに立っている私の周りが
そんなものでいっぱいになってきます。
可愛いんだけど
ずっと張り付かれているのも
ちょっと暑苦しいし
うざったく感じることも。
でも、やっぱり
これだけ求められるのは
嬉しいですね。癒されます。
この気持ちで、思い出すのは
子どもの後追いの頃のこと。
赤ちゃんには
後追いの時期がありますよね。
困っているママも多いかもしれません。
私の5人の子供たちも
程度の差こそあれ
みんな後追いがありました。
一番ひどかった子は
ちょっと、トイレに行くのも
許してくれませんでした。
トイレのドアを閉めてしまうと
大泣きして、ドンドン戸をたたきます。
一度機嫌を損ねると立ち直るまでに
しばらく抱っこしなくちゃいけないこともあって
そうならないように、
戸を開けたまま、「ママここにいるよ〜」って
言いながらトイレを済ませていました。
今思うと、少しの期間だけなんですけど
ずっと、抱っこをせがまれたり
どこに行くにも引っ張っていかれたりが
本当にめんどくさかった。
夏場なんて、お互いに汗かいてて
少しでも、離れて涼しくしていたいのに
子どもはお構いなしで、
ピトッってくっついてきます。
家事が思うように捗らないとか
時間に追われている時などは
イライラの元だったりします。
託児をしていても
少し慣れてくると子どもによっては
私への後追いが始まる子がいます。
赤ちゃんが後追いを始めると、
愛着をもち始めている人に向かって
どんな場所にでも追いかけて
動き回るようになります。
周りの障害物のことも
目に入らず、追いかけてきますから
この時期は、環境整備がとても重要です。
誤飲につながるものや
家電のケーブル、家具の配置など
うっかり見ていない時間があっても
大きな事故につながらないように
なるべく、部屋はシンプルな状態に
整えておく必要があります。
子どもの事故が多くなる時期ですから
注意が必要ですね。
時には、大人にとっては
不便になってしまうこともあるので
対応するのは結構大変です。
でも、この時期は大事なことですから
頑張りたいところです。
そして、この時期は世界が広がって見えてきて
子どもは不安な気持ちでいっぱいです。
子どもが頼りとした相手に選ばれた大人は
しっかり相手をしてあげたいところです。
初めのうち、この後追いの相手は
大抵一人選ばれているはず。
その人は、後に子どもが関わっていく人間との関係性に
影響を与えますから超重要な人かもしれません。
選ばれてしまった方、
残念でした〜ではなく、
おめでとうございます。
修行だと思ってこの期間は
子どもと、誠実にお付き合いしてほしいです。
子どもに選ばれたあなたは
人として成長のチャンスを得たと思って
前向きに取り組んでください。
例えば、そばを離れる時には
「ここにいるよ」と声をかけたり、
「すぐ戻ってくるよ」って
言い聞かせたら、必ずすぐ戻るといった
子どもとの約束を守り続けて
一度いなくなっても、
ちゃんと戻ってくるんだと
理解できるような関わりを続けていくといいと思います。
子どもが、不安でいるときに
繰り返し安心できるように関わることは
子どもとの信頼関係を作る上で
重要な経験だと思います。
後追いの時期というのは
愛着を作るための練習期間として
わかりやすく仕向けられた
お互いの成長のシステムだと思います。
子どもが納得するまで
関わることは、大変なことでもありますが
しっかり向き合っておくことで
子どもは心に安心をいっぱい充電させた上で
一人で行動できるようになります。
「もっと、抱っこして〜」
「離れないで〜」って
素直に表現してくれる時期に
その思いをしっかり満たしてあげましょう。
子どもがちょっと大きくなっちゃうと
そう思っていても、押し殺してしまう
自我が出てきてしまいます。
つまり、甘えたいと思っていう気持ちが
いっぱい残っているのに、
言えない自分が出てきてしまうのです。
そうなると、その甘えたい気持ちが
他の複雑な形になって、
表現されるようになるので
わかりにくいし、
対応が難しくなってしまいます。
「離れないで〜」って追いかけてきたら
できるだけすぐに、
その気持ちに応えてあげましょう。
そうやっているうちに
子どもの方にも
アイコンタクトだけでも
十分満足できるくらい
愛情を受け取る器ができてきます。
そばにいなくても
そばにいてくれていると
感じられるところまで
その人の愛を感じ取れる器が育つと
一人でも自信を持って行動できる
子どもになることができます。
私も、今は相手は犬ですが
大変だけど要求にはできるだけ
応えていこうと思います。