コミナスブログ 支援者の心構え

18歳になった姿を考えて育てていく

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


先日、来年早々に新規オープンする

自立訓練と、就労移行支援を併設する施設を

見学させていただきました。




特別支援学校の先生や就労支援者

地域の関係者、当事者の方、ご家族の

お話をうかがってきました。



今まで、発達に課題を持つ子どもの

就職先の見学や、支援者とお話する中で

いくつかの課題が見えています。

以前の私は、子どもが就職するときに

大切なのはその仕事が、本人の好きなことだったり

適性があるのかなど、

マッチングできていることでした。




それも、もちろん考慮すべきですが、

それ以前に大きな課題があったのです。



それは、生活面での自立です。

朝、自分で起きられない。

着ていく洋服を選んだり、髪をとかすなどの

身支度ができない。出勤時間を守れない。

連絡もせず、無断で休んでしまう。

大事なことを、報告できない。

指示されたことを忘れてしまう。

食べる姿勢が悪く、食べ方が汚い。

あいさつができない。

これらのことが、一番課題として残り、

就労の定着に繋がりにくい原因に

なっていたのです。



学校では、

社会に出る前に学ぶ事は

学業や、仕事のスキルが主です。



先ほどの、生活面でのことについては

社会に出る前の数年で学校で教えることは困難です。



せっかく仕事内容・技術は覚えられても

この生活面での自立ができていないために

就職が定着しないケースは結構多いのです。




生活面のことは、家庭で親が教えていくしかないと思います。

毎日の小さい頃からの習慣化で、

身につけていく事が理想だと思います。



社会のルールや、生活面での自立は

子どもの障害の有無にかかわらず

人が社会に出ていくときのベースになります。



小さいうちは、大人が手伝ってしまったり、

物事の選択を代わりにやってしまったりしがちです。



子どもが自分の意思で行動し、

結果から学んでいく経験が必要です。



生活リズムを整えること、

清潔を保つこと、

自炊すること、

持ち物・金銭管理など

生活にかかわる事柄について

自分でできるようになることは、

社会で働いていくことの基本となります。




子育ての大きな役割は、

子どもを人として自立・自律できるよう

サポートをしていくことだと思います。




ここで、間違えてはいけないのは、

全て、自分でできるようになるということが

自立・自律ではないという点です。


他人にできない部分を伝え、協力を得る力を持つことも

大事な力です。


完璧な人になることではなくて、

自分にできない部分は、助けてもらい、

自分のできることを、シャアできるといった

人と支えあうことを教えていきたいものです。






選挙権が18歳になった今、

子どもが18歳までに、

自立・自律できることを目標に子育てをしていくと、

家庭教育の視点が変わってくると思います。



今からぜひ、取り組んでみてほしいと思います。





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