コミナスブログ 人生について考える

ショックだった話

投稿日:



石鍋てるみです。

友達4人でランチ会で聞いた
塾の先生をやっている人の話です。

年度末に中学校へ進学するタイミングで
塾をやめる6年生の子どもが
その友人に向かって最後に言った言葉に
みんなでショックを受けてしまいました。

どんな言葉か。

「先生、ずっと儲けさせてあげたんだから、なんかくれないの?」

まるで自分が先生に
お給料を払っていたかのような言い分です。


この言葉を言わせているのは
誰なんでしょうか。

長年福祉関係の仕事をしてきて
利用者の考え方が
徐々に変化してきているのを感じています。

お金を払っているんだから、
それなりのサービスを受けるのが
当然だとでもいうような
認識が定着しつつあるということです。

福祉がサービス事業化して
内容が充実するのは好ましいことかもしれませんが
一方、利用者にとって不利益、不都合がないように
サービスの過剰化が進んでいる気がします。

クレームを受けないように
行き届いたサービスを整えていくことが
逆に、本来のその人のやるべき責任を奪ったり
学ぶべき機会を奪ったりしている気がします。

保育園でも、おむつが汚れたままだったり
夜更かしして寝不足の状態で預けていってしまっても
そのことを、親御さんに指導や指摘することは
難しくなってきています。


サービスが悪いと言われたり
クレームを受けることになるかもしれないという不安から、
なるべく指導、注意はせずに
その場をやり過ごしてしまう傾向が目立ちます。

それを思うと、昔の保育園の先生は
育児に関して指導的立場で
言いにくいと思われることも
しっかりと教育してくれたように思います。

保育園に到着した時に
おむつが汚れていれば
親が交換して綺麗な状態で
お願いしますと預けていましたし、
持ち物を忘れたら、
取りに行かされたこともありました。

その時は、そのくらいやってくれてもいいんじゃないのって
心に浮かんできたこともありますが
その時に注意を受けた経験は
子どもを預ける親の責任を学んだ
良い機会になったと思っています。

なるべく、保育しやすい状態を整えて
子どもを預けるのは
親として最低行うべき責任だと思います。

親である自分が安心して働けるのも
保育園があるからだという気持ちで
利用しているのであれば
その心根は子どもにも伝わります。


お金を払ってあげたんだから
その分何か返してよとか、
それなりのサービスを受けて当然でしょ
という心根があれば、
それも子どもに伝わります。

言葉で改めて言わなくても
子どもの潜在意識には大人たちの
言動は刷り込まれています。

自分にとって有益なことはあって当然
お金を出せば、手に入って当然
失敗すれば、それは周りが悪い。

こんなの見方しかできなくなった子どもは
絶対に幸せにはなれません。

自分に起こる全てのことが、
〇〇のおかげで助けられて成り立っているという
気持ちの循環の中で営まれていなければ
人は幸せを感じることはできないと思います。

そのようなの見方を
子どもに伝えることができない世の中になったら
どうなってしまうのか。

子どもに関わる人は感じているかもしれませんが
実はそんな世の中に変わっているかのように
この小学6年生のような子どもは増えています。


この小学6年生に、私たち大人は
どう関わっていけばいいのでしょう。

子どもがそうなる前に、私たち大人は
どう変わるべきなのでしょうか。







石鍋てるみオフィシャルサイトでは、LINE公式アカウントを開設しております。

子育てに関する情報や、イベント開催情報をあなたにいち早くお知らせします。

もしも、あなたが・・

  • 育児が辛く感じる。
  • 言うことをきいてくれなくて、育児に自信が持てない。
  • うちの子は、普通じゃないかもと心配になる。
  • うちの子は、ほかの子よりもダメなんじゃないかと焦ってしまう。
  • すぐに、暴力をふるってしまい悩んでいる。
  • 落ち着きがなく、じっとしていられない。
  • 子育てについて、他人の意見や評価が気になる。

こんな心配をされているのなら、一人で抱え込まないで、気楽に下の『友だち追加』をクリックしてください。

友だち追加

Facebook:@ishinabeterumi

-コミナスブログ, 人生について考える

Copyright© 石鍋てるみ オフィシャルサイト , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.