石鍋てるみです。
赤ちゃんが生まれて
退院してくると、
赤ちゃんに対する責任の全てが
お母さんにあるかのような印象を持ちます。
赤ちゃんに関わる全てのことが
お母さんに委ねられることが多くなります。
自分の体調もままならないのに、
赤ちゃんのお世話は待ってくれません。
2.3時間おきの授乳は
夜間でも繰り返されます。
授乳だけではありません。
おむつ変え、お着替え、
もしも、日中お母さんだけで
赤ちゃんを見ている場合は
家事も加わってきますから
本当に寝る間がありません。
赤ちゃんが加わった新しい生活。
どうやって、そのリズムを作っていくのか
自分だけの生活だった時の
自分だけの都合、時間を調整するか
時には諦め捨てていくか。
この1ヶ月は一生懸命だと思います。
この間に頑張りすぎてしまったり
さらに、寝不足もピークに達してくると
疲れや、育児に対してのネガティブな気持ちに
悩まされる人も多くなります。
一般的に保育園の入所は
産明けからというところが多いと思うのですが、
実際は、生後1ヶ月までに
子どもを持った家族の不安定さは起きています。
この時期は外部からの支援がどうしても
行き届かない期間になっています。
保健センターの赤ちゃん訪問、
相談窓口などはあるのですが、
お母さんの現状を物理的に助ける場所は少ないです。
ゆっくりと眠れる時間、
子どもを迎えてこれからの生活のイメージを作る
自分を見つめなおす時間。
一番、元気を維持しなくては
いけないお母さんが
自分を見つめる時間が摂れないことは
育児のモチベーションの低下に
直結すると思います。
親から子への愛情は
無性の愛と言われますが
圧倒的に与える方が多いもの。
生後1ヶ月までの赤ちゃんは
反応も未熟ですから
泣くこと、眠ることの連続です。
感謝の反応も少ない、
周囲の大人からは母親だから
赤ちゃんのことをやるのが当然という感じで
認められる機会がありません。
エネルギーが奪われる経験ばかりが重なって
親自身のやりたいことは奪われ
どうして自分ばかりやらないといけないのかと
嫌な、せこい自分が現れて、自己嫌悪。
赤ちゃんは可愛いのに、
繰り返し泣かれ続けると
わざと苦しめようとしているというような
憎らしい気持ちも湧いてきます。
母親なのに、こんな気持ちになって
自分はダメな母親だと落ち込みます。
でも、これも親になる修行の一つ。
どうやって、この時期を乗り越えていくか。
人に頼れなかったら、
頼ることを覚えないと
いけないかかもしれません。
自分一人で完璧にやりたいという気持ちを
捨てないといけないかもしれません。
何か自分を苦しめていることを
探してみましょう。
そして、それを手放しましょう。
子ども一人が育つには
五人の大人が必要だと聞いたことがあります。
あなたが産んだ赤ちゃんだけど
あなただけの赤ちゃんではありません。
多くの人に愛されることで
赤ちゃんは健やかに育つことができます。
辛かったら、助けてほしいと
誰かに言ってみてください。
あなたが発信すれば
必ず助っ人がやってきます。
私もその助っ人の一人になりたいと思います。