コミナスブログ 支援者の心構え

感情表現よりも、感じる事が先

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。


あなたは、笑っていますか?

昨日だけ振り返っても、にやけるくらいの笑いは

あったかもしれないけれど、

声を出して笑ってはいないような気がします。



保育園で仕事をしていた時には、

子どもたちが面白いことをしてくれて、

そのたびに笑っていた気がします。


本当に子どもは、

笑いの神様のような存在でした。


環境によって、感情を揺さぶられるかどうかは

変化するなと実感してます。


あまりに平穏な毎日だと、

感情も無に近くなってしまいます。


適度な感情の起伏は、

人間らしさを維持するには必要な事でしょう。


特に楽しさ、うれしさは免疫力もあげるし

重要な感情だといわれています。


楽しいことをする、

映画や、お笑い、落語なんかも日常に取り入れて、

なるべく楽しくて笑える環境を

作っておくことは重要だと思います。


この感情ですが、

誰もが、うれしい時、おかしい時は

自然と笑ってしまうものだと、

思い込んでいます。

悲しい時、辛い時は、

泣いたり、うつむいたりするものだとも

思い込んでいます。


けれども、喜怒哀楽を

表に出せない子どももいます。

もともと、感情を表現することが苦手だったり、

無意識に表に表さない子もいます。


また、自閉症やASDを

はじめとする発達障害の子どもは、

感情の感じ方、表現に課題があって

苦手な場合が多い傾向があります。

表情に動きが少なかったり、

傷ついているのに薄笑いを浮かべていたり,

謝罪するときに笑っていたり,

表情と感情が一致しない子どももいます。


このような場合、周囲の人には理解されにくくて、

コミュニケーションに誤解が生まれたり、

理解されにくいという事態になってしまいます。


そうなってはいけないと、

感情表現に課題がある子どもに

トレーニングする場合があります。


感情の名前を教え、

笑顔の絵カードを見ながら「うれしい」、

泣いている絵カードを見ながら「かなしい」など、

感情と表情と結びつけて、タグ付けし

知識として教えていく学習もあります。


子どもがその感情を味わっていると思われる瞬間に、

「楽しいね」「悔しいね」などと声かけをして、

カードで示し表情と共にマッチングしていく練習もします。


けれども、感情表現とは本来自然にあふれ出てくるもので

その表わし方は人それぞれだということを

忘れてはいけないと思っています。


その子が、どんな表現をするのかは

人それぞれ違っていていいと思います。

たとえその表現がふさわしくなくても、

できなくて当たり前でしょう。


子どもが小さいうちは特に、感情を言語化したり、

周囲にわかりやすく表現することを練習するよりも、

いろんな体験を通して心が揺らす機会を持つことが

大事だと思っています。


いろんな人に会ったり、物に触れたり、

季節を感じたり、上手くいかないことや、

熱中してしまうというような、様々な経験から、

自分を感じる機会を積極的に

保障してあげたいと思います。


そして、周囲の大人は、

その子なりの表現方法を否定せずに

理解しようするアンテナを持つことが

必要だと思います。

よく、私たち養育者がやってしまうことで、

例えば、遠足にみんなで出かけるといったときに、

『みんな、うれしいね。』

『たのしいね。』って、声をかけてしまいます。


でも、それは、大人の期待や思い込みです。


子どもの感情まで、勝手に決めつけては

いけないと感じています。


このように、表現することで、

子ども自身が心で感じている複雑な思いに

【こう感じるべき】みたいなラベルを

簡単に貼っている気がするのです。


どう感じるかは、子どもが決める事。


嬉しいけれど、ちょっと不安だったり、

楽しみだけど、行きたくない気持ちもあったり

本当の子どもの感情は一言で言えないものも

あるはずです。


言葉にできなくてもその子なりの感情は

絶対に何かあるはずです。


関わる側の思い通りの反応が見られないから、

その子が変わっているとか、

こういう時は、こう感じるものだと

勝手に表現することはやってはいけないと思います。


子どもが表現できるように練習するよりも、

養育者は子どもの感情を一緒に体験する

練習をすることが先決だと思います。

子どもの見ている世界に

一緒に入っていく気持ちで関わって

子どもの気持ちを一緒に感じようとすることから

練習するといいと思います。


その上で、間違ってはいけないのは、

遠足の例のように、子どもの気持ちを

代弁しようとしないことです。


あくまでも、本当の感情を決めるのは子ども自身です。


このような場合は、想像した気持ちを、

養育者自身が感じているかのように表現してみます。


多分、ワクワク楽しみにしていると感じた場合、

『ママはワクワクして楽しい気分になっちゃうな』

『ウキウキしちゃうな』という感じです。

もちろん、言葉だけでなくて、表情も忘れずに。


お話ができる子どもなら、『〇〇ちゃんは、どう?』

と質問してもいいし、

応えられなくても、顔を見て、その子の表現を

うなずきで受け止めるだけでもいいと思います。

子どもと一緒に体験していることを、

あなたがどう感じているのかを

子どもに表現していくことで、感情表現の引き出しが

少しづつ増えていくと思います。

まずは、子どもが自分の心を自分の中で

ゆっくり味わう経験を作ってあげましょう。


明らかに、悲しんでいると見えても、

『悲しいのね』というよりも、

まず、『どうしたの?』と声かけるだけで

子どもは考える機会を持てます。


自分について考える機会を

設けていくきっかけを作るように

していきたいものです。


そう思うと、失敗する経験や、

悔しい経験などのネガティブな経験も

大事だということが理解できると思います。

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