シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日,めだかが死にました。
飼い始めて、3年は経っていたとは思うのですが、
今年は、うちで飼っているペットが亡くなる年なのかもしれません。
元気に水槽の中で泳ぐ姿がかわいくて、
眺めているだけで癒されていたのに・・・。
仲間は先に亡くなっていって、
この子が最後の1匹だっただけに、
寿命だったとしても悲しいものです。
実は、先週友人のうちで飼っているめだかに
赤ちゃんがたくさん産まれたという話をしたばかり。
『うちはたくさんいるから要らない?』って
声をかけられて、仲間を増やしてあげようか、
それとも、もう飼うのをやめようか考えていたところでした。
(飼うのをやめようかなんて、考えていたから、
死んでしまったのかしら?)
そんな、寂しい気持ちの中で、夕食に鮭を焼き始め、
ふと、この鮭の命と、めだかの命に対する感情の違いは何なんだと
思って手が止まってしまいました。
めだかは、小さくてもこんな風に、人間を悲しませ、
死んだら供養しようなんていう気持ちにまでさせるのに、
この鮭には、感情が湧いてきていない。
買いに行けばいくらでもあって当たり前で
これまでどれだけ、食べてきたことか。
この鮭だって、悠々と泳いでいたはず。
そこには、命があったのですよね。
毎日、命をいただいているというありがたさもなくなっていたなーと
改めて反省しました。
この日の夕食は、心から、「いただきます」を感じて
食べることができました。
この気持ちは、これまでにも何度も経験してきたはず。
でも、日常に紛れてつい忘れてしまうのです。
だから、繰り返し思い出すことが大事だと思います。
人は、たくさんの命をいただいて生きられているということを
知っておくことは、大事だと思います。
子どもにも、食をとおして、私たちは命をいただいて、
生きていることができているという命の循環を伝えたいと思います。
おすすめの本
いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日
毎日食べているお肉が、どこからやってきて、
食べることができているのかがわかる
しのぶくんと食肉センターで働くお父さんのお話です。
このような絵本を子どもに読むきっかけは、
子どもが、この肉や魚はどこからきたの?とか
疑問が出た時がチャンスです。
それがなくても、今回のめだかのように
飼っていた生き物が亡くなったときや、
育てたトマトなどを収穫する時など、
命について触れる機会があったときに、
読んであげるといいと思います。
小さいころの絵本の読み聞かせで気をつけなくてはいけないのは、
そこに、大人の感情をいれたり、
こう感じたというような、思いを入れずに、
淡々と事実を伝える、そのまま読むことです。
食べられる牛が、かわいそうだね、かなしいねと
感情を伝えたくなりがちですが、
大人の解釈を伝える事で、そこにフィルターをかけてしまうのです。
絵本の内容を、子どもがどう受け止め感じるのかは、
子どもの課題です。
どのように解釈するのかは、大人が決めることではないからです。
それは、子どもの想像力、思考を自由に認めてほしいと思います。
子どもがショックを受けるから、
生き物が殺されているということは
伝えたくないという考えもあるでしょう。
個人的には、その配慮は必要はないと思います。
子どもの興味を持った時には気にせず、
事実をありのまま伝えていってほしいと思います。
子どもが、少し大きくなったら、お互いの思いを話し合うことが
できるようになります。
この、考えを語り合う経験が大切です。
子どもにまだ、食卓に並ぶ命について話したことがない方は、
こんな本を読み聞かさせをきっかけに話してみてはどうでしょうか。