コミュニティーナースの石鍋てるみです。
現在、インフルエンザの流行期に入っています。
週末には、急な発熱があったからと
月曜日病児対応できるかどうかの問い合わせが
続きました。

インフルエンザの可能性が高いこの時期は
感染予防の面から通常よりも
託児の条件を厳しくしていて
発熱がある間はお断りせざるを得ない状況です。
少しでも、お力になりたいと思うのですが
様々な方面から、調整したり
保護者とご相談しながら対応を進めています。
この時期、保護者から多く寄せられるのが、
「預け先が見つからない」
「まだ本調子ではないけれど、仕事を休めない」
という声です。
インフルエンザのような病気でなくて
医療機関にかかるほどではない場合であっても
通常の保育には預けられない時があります。
ちょっと、微熱気味、下痢をした、
目が少し赤くなってる、
発疹らしいのが出てきたなど
まだ、これからどうなっていくのかわからない状態で
いつもの託児先で預かりを断られたとか
呼び出しがあっても、抜けられない日には
困ってしまいます。
この「どこにも当てはまらない状態」で、
親御さんはとても悩んでしまうのです。

預かる側も、同じです。
もしお預かりして
症状が悪化したら
お迎えに対応してもらえなかったら
他のお子さんへ、感染を広げてしまったら
そんな不安や責任が簡単に体調不良のお子さんを
預かることができない理由になります。
私はこれまで、
保育園看護師として、
子どもの体調と集団生活の両方を見てきました。
病気の知識だけでは足りず、
保育の現実だけでも判断できない。
その「間」にある隙間の部分こそ、
丁寧な見極めと支えが必要だと感じてきました。
コミナスキッズで行っている
一時保育や病児保育は、
その経験を活かした取り組みです。
熱の経過
食事や水分の様子
表情や動き
症状が変化する可能性
こうした点を確認しながら、
医療と保育、
両方の視点で子どもを見ています。
同時に、
コミナスキッズは利用される保護者の理解と協力が
とても大切になります。
例えば、
事前に詳しい症状を伝えてもらうこと
受診状況や服薬内容を共有してもらうこと
体調の変化があった場合は、
すぐに連絡が取れるようにしてもらうこと
これらは、
子どもを安全に預かるために欠かせないことです。
病児保育は、
「預けられればそれでいい」
場所ではありません。
家庭と施設が情報を共有し、
一緒に子どもの回復を支えていく場です。
そのため、
「今日はここまでにしましょう」
「もう一度受診をおすすめします」
そんな判断をお伝えすることもあります。
そして、病児保育として利用する場合の
感染リスクはお互い様だというような
許しあいも必要になります。
それも含めて、理解し、
協力してくださる保護者の存在があってこそ、
この場は成り立っています。
保育園看護師としての経験を、
今の一時保育、病児保育に活かしながら、
コミナスキッズはこれからも
医療と保育の「間」をつなぐ役割を
行っていきたいと思っています。

困った時に、
「ここに相談してみよう」と
思い出してもらえる場所であること。
そして、
一緒に子どもを見守る
仲間として選んでもらえること。
それが、
コミナスキッズが目指していることです。
