シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
私の住む地域では、今日から学校が始まります。
新型コロナウイルス感染症対策で、
首都圏では、緊急事態宣言が明日にでも出されそうな様子です。
いずれにしても、自分でできる感染対策を
しっかり続けていくしかないですね。
このように、物事には、自分が、変えられることと、
変えられないことがあります。
このことを見極め、その結果を認めることは
子育てをするうえでとても重要になると考えています。
今回の新型コロナウイルス感染症についても、
自分がどんなにがんばっても、
ウイルスをなくすことはできません。
でも、感染を広げないために、手洗いを実施したり、
三蜜を避けるなどの行動は自分ができる事ですし、
できてなければ、今からでも変えることができます。
どうしたら、このウイルスをなくすことができるのか
思い悩んでも、文句を言っても、
この現象を止めることはできません。
子育てに置き換えると、
子どもの心の奥から湧き上がる思いは、
親であるあなたでさえも、変えることはできません。
子どもの心が作り出していくことを、抑えることはできません。
これを、あなたが思う方向に変えようとすると
必ず無理を生じます。
では、親であるあなたができることは、何でしょうか?
私が気がついたことは、
子どもの思いをどのようにうけとめ、
どのように対応するかという部分は、
自分で変えられるということでした。
子どもが、自分の理想と違う行動をしようとしたとき
『こんな考えを持ってほしくない。』
『これを好きになったら、大事なことができなくなる。』
などの考えが浮かぶことがあります。
そんなとき、親の理想の方向に従うように仕向けていくのか、
その子どもの思いを大切にして見守るのかは選ぶことができます。
しつけの場面で、『〇〇しなさい!』と
子どもに親の要求を指示出しする場面はよくありますね。
(〇〇しないあなたは、駄目な子ですよ)と
裏の声も聞こえてきそうです。
その言葉は、もしかしたら、
親の都合を押し付けているだけかもしれません。
そうでないとしても、
子どもが納得できていない場合、
この指示に子どもが従ったとしても、
子どもは自分の心に嘘をついた自分になり
従わなければ、駄目な子になるという、
どちらを選んでも自分への評価は低くします。
子どもが、納得して自分の行動を選ぶことができずに、
親の都合に合わせて、行動を変えていくことが続くと
本当の子どもの奥にある心は、やりたくないと感じているので、
モヤモヤした矛盾感を抱えていきます。
子どもがだんだんと大きく成長し、自分の思いを
強く表現できる時期に入ると、
その、モヤモヤとしていた、矛盾感が、
親へ不信感を持って、反抗として表れます。
反対に子ども自身が、自分のことを好きになれず
引きこもっていくような状況になっていくこともあります。
子どもの心の中の思いまでは、たとえ親であっても
変えることはできないし、踏み込んではいけないのです。
子どもの本心を、抑え込まないこと。
安心して表現できる環境を用意してあげることが大事だと思います。
親にとって、都合が悪いことであっても、
『あなたは、今そう感じているんだね。』というように
まずは理解しようとしてみましょう。
子どもは経験がないですから、親からみると
間違いと感じたり、
もっと良い方法を教えたくなることもあります。
そんなときは、お母さんは、こう考えているんだと
自分の思いとして伝えていくことをおすすめします。
子どもが、自分で選んで行動することで、
たとえ、それが思うような結果が出なかったとしても
長い目で見れば、必ず、良い方向に向かっているのです。
親が正しいと思っている固定観念は、
今の時代通じないことも多くて、
本当は子どもの心の奥にあるものの方が、
今にマッチングしている観念だったりすることがあります。
自分とは別な人格である子どもの思いは変えられない。
これを認められると、子どもの思いを否定しないで、
大事にすることができます。
それを受け止めながら、お互いに成長しあえたら、
育児は、楽になるし、育自にもなって、
やりがいを感じられるようになれます。