コミナスブログ 支援者の心構え

子どもに舐められていると感じた時

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。

あなたは、子どもに舐められてるなと
感じたことってありますか?

自分が言った時だけ
子どもが思い通りに動いてくれない
ちゃんと教えたいのに子どもが
まともに話を聞いてくれないといった
様子を目の当たりにしたとき
舐められてると感じるかもしれません。

お母さんが「何度いったらわかるの!」
「やめなさい!」と注意しても
子どもはニヤニヤ笑っていたりする場面を
時々見かけます。

明らかに子どもに舐められています。

というよりも、乳幼児の頃は
子どもは遊んでいるという感覚かもしれません。

では、こんな態度をする
子どもが悪いのでしょうか?

親は子どもに「舐められてはいけない」という
スタンスをとることが大事なのでしょうか?

「舐められてはいけない」という気持ちが
強くなると、そこには「威圧関係」ができます。

子どもを常に威圧をすることで、
大人に逆らえないようにして
結果的に大人の思い通りに動かすことになります。

これが行き過ぎると、
ネグレクトや体罰に発展することもあります。

教育熱心で真面目な親が、
子どもを管理しようとこのスタンスをとりがちです。

このようなスタンスで関わられている
子どもは、その人の前では
ぐずりやゴネをさほど出しません。

それを出さないのはその人との関係が
良好だからではなく
その人は自分のことを受け止めてくれないと
子どもが学習してしまったからです。

子どもが自我を発揮する年齢になる前までは
従順に従っているようにみえていても、
子どもの深い心の中では
「その人は信頼できない」と思っているので
思春期頃になるとその思いが表面化する
ことになるのです。

また、逆に親が「舐められる」ことを避けるために
子どもの要求に応えてばかりいたり、
過剰に手をかけすぎてしまうことがあります。

始めは子どもがかわいくて
手を貸していたことが
子どもに甘えられることがうれしく感じたり
反発されないように、
子どもの要求に応えようとしてしまいます。

子どもの要求は年齢と共に
エスカレートしていきます。

それでも、親が子どもの要求に応えることが続くと
その状況を子どもは当たり前だと捉えます。

お互いに苦痛なくいられるうちは
共依存関係が保たれ、安定しています。

けれどもどちらかが
要求に応えられない、できない
もういらない、離れてほしいとなったとき、
お互いに相手を急に自分に冷たくなった、
厳しくなったと感じるようになります。

そして、相手を「信じられない人だ」
「憎い人だ」と感じることになります。

どちらのパターンでも、心の発達には
悪影響を与えていますから、
子どもが自分で心の葛藤に対処できない場合
エネルギーが外に向かう子は非行・暴力
内に向かう子は、引きこもり、うつなど
心の葛藤が問題行動を起こします。

親を試すような行動に出るのです。

子どもが親に舐めたような態度を
とっているなと感じた時は、
その原因は親にあります。

親自身の心の中を見直してみましょう。

子どもを人として対等に扱えていない
まだ子どもだからと甘く見ている
子どもが解決すべきことまで肩代わりしてしまう
干渉しすぎている。損得で判断している
見返りを求めた愛情を与えているなど
そのようなことが親にあるとき
子どもはそれを敏感に感じ取ります。

子どもは、1歳半にもなれば
大人が言っていることの大半は理解します。

発達に課題があって、
曖昧な表現が受け取りにくい子もいます。

どんな子どもであってもダメなことをしたときは、
ちゃんと目線を子どもの高さに合わせて
はっきりと「ダメ!」と本気で教えること
よい行動は、そのままにせず、
その場でその行動をよかったことだと
教えてあげることが大事です。

子どもは親にきちんと理解され
評価されてることで
親との信頼を築けていけます。

こうやって「子どもに舐められるな」という
「威圧関係」とは真逆の、「信頼関係」が
作られていきます。
「子どもに舐められないようしなくては」などと
考える必要はなくなります。

親自身が自分軸で物事を考え
子どもを一人の人として対等に接することが
育児の基本になると思います。

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