シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
昨日は良い天気の中、
地域のイベントに参加しました。
その中で、ものつくり体験
ワークショップが行われていました。
小学生の子どもが、
作品つくりをお友達と一緒に
体験していました。
その二人の後ろで、
お母さんは、立ち話中。
しばらくして、子どもができあがりを
お母さんに見せると、
『上手にできたじゃん！』
『すごい、きれいにできたね！』
って笑顔で応えてくれています。
そして、お母さんは
おしゃべりの続きを始めます。
一見何の問題もなさそうな
よく見かける光景です。
でも、この悪気のないかかわり方の中に
心理学や脳科学で
子育てでやってはいけないと
いわれている事が含まれているんです。
それは、
『努力したことを褒めないで、
結果、成果を褒める事』
上手にできている、
きれいにできていると
その結果の部分だけを評価して、
褒めてしまうと、
《上手にできないといけない》とか、
《きれいに仕上げていないと、
喜んでくれない》と
感じてしまいます。
そうすると、
よい成果が出せないことに、
無意識に恐れを抱いてしまうようになります。
《頑張っても、成果が出ないと意味がない》
《難しそうなことには
初めからやらないでおこう》と
新しいことにチャレンジしていく
気持ちや、自信を持てなくなってしまうのです。
結果だけでなくて、努力を褒めるには、
子どもをよく見ていないと
的を得たことが子どもに言えません。
今回のようなワークショップも
子どもと関係をつくるチャンスです。
子どもがどんな工夫をしているのか、
苦労しているのはどんなところで
どうやって克服したのかなど、
傍で一緒に見ていると
子どもの心の中が見えてきます。
できあがりを見せてくれた時には、
『この色を選ぶ時悩んでたけど、
作品が締まって見えていい感じだね』
『ここをくっつける時、難しかったけど
工夫してよく着けられたね』
そんな風に、具体的に努力したことを
伝える事ができます。
努力を誉められた子どもは、
努力すること、頑張ることに
喜びを感じられるようになって、
努力の量が増え、新しいことにも
チャレンジしようとすることが
増えてきます。
これが、子どもの充実感になって、
日々の幸福感につながることが
研究結果からわかっています。
結果の部分だけをみて、
褒めてしまう事って気をつけないと
結構やってしまいがちです。
同じように、結果が思わしくないと、
口では『今度頑張れば、大丈夫だよ』と
励ますこともよくありません。
親の一瞬のがっかりした表情を
子どもは敏感に受け止めます。
子どもは親が自分をどう見ているのかを
敏感に感じ取ってしまいます。
結果だけで人を評価しない。
子どもに対してだけ注意することでは
ないと思います。
いつもの物事の見方が、一瞬に出てきます。
子どもは敏感で正直ですから
怖いですよね～。
だから、大人は毎日自分を成長させようと
努力しないといけません。
そうすれば、子どもはその努力を
認めてくれます。
できない親でも、わかってくれる
やさしさを持っています。
私の子どもも、10歳過ぎたくらいに
『親も完璧じゃないんだとわかった』って
言っています。
突然、気づいたらしいです。(^▽^)
この時期に、親の未熟さを子どもが
受け入れてくれるかどうかは
それまでの関係性がどうであるかで
試されると思います。
いつも子どもの内面の努力を
しっかり見てあげられる
大人を目指したいと思います。
