シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、今までに傷ついた経験や、言葉などありますか?
多くの人は、何かしら思い当たるのではないでしょうか?
そのことを、何かにつけて思い出してしまったり、
その事柄に関係していた人を許せなかったり、
自分を責めてしまうということが、
大人になった今でも、影響している事ってあると思います。
私は、『身体が小さくて痩せている子』と小さい頃から
よく他の子と比較されていました。
そのことが、ずっと悪いことのように思えていました。
学校でも、整列すれば、一番前で腰に手を当て、
【前ならえ】ができたのは、5年生のほんの一瞬の時期しか
ありませんでした。
体育で、できない種目があると、
『あんたは小さいから仕方ないよ』と
多分、母親は慰めのつもりで言ってくれていたと思います。
でも、こういった言葉が、いろんな場面で繰り返されると、
小さい自分が、人よりも劣っているように感じたものです。
何か、やろうとしても、どうせ自分は小さいから、
人よりもうまくできない、
スポーツも同じチームになった人に迷惑をかけると思って、
消極的になっていました。
スポーツは好きじゃないとか、
どうせ、道具のサイズがないとか、調べる前から
避けてしまったこともあります。
今でも、小さいのは変わらずなんですが、
若い頃よりも、コンプレックスは感じなくなっているはずなのに
このセルフイメージを、拭えない事態が時々起きます。
例えば、洋服を買いに行くとき。
似合う服がない。履ける靴がない。
着てみたい服を見つけても、どうせ試しても、
似合わないだろうと試着もできないという感じです。
とにかく、容姿に自信がないので、傷つくのが怖いから、
はじめからチャレンジしないという感じです。
でも、世の中には、自分と同じくらいの背の高さであっても、
おしゃれを楽しんでいる人はたくさんいます。
この自分の思い込んでいるイメージは、
自分が勝手に作っていて、自分を傷つけているのは
自分だということがわかります。
この一例を見ても、一つのマイナスのセルフイメージが、
自分の行動を制限してしまうわけです。
セルフイメージが低いと、その部分で傷つきたくない、
失敗した姿を見せたくないから、
へんなプライドは高まることになって、
ますます人にも相談できなくなって、
自分が変わるきっかけも失うわけです。
本当に自分が好きなファッションもわからなくなったり、
素直に感じることもできなくなります。
今、かなりの大人になってもマイナスのセルフイメージに、
不都合を感じてしまうのですから、
子どもには、なるべくマイナスのセルフイメージを
なるべく与えたくないと考えてしまいます。
『あなたは、小さいから〇〇ができないね 』
『あなたは、落ち着きがないから失敗ばかりするから気をつけなさい』
『あなたは、お兄ちゃんなんだからちゃんとできるよね。』
やさしく言ったつもりの言葉でも、受け取り方によっては
深い傷になることもあります。
ですから、強く、否定して決めつけたり、
叱ったりという言動は、もっと印象深く影響を与えると思います。
こんな大人のちょっとした言葉が、子どものセルフイメージを作る
きっかけになります。
そこに、子どもが、どんな意味を持たせるのかで、
潜在意識に刻まれるセルフイメージは変化します。
『だから、ぼくはダメなんだ。』
『お母さんの期待に応えられない自分は、愛されない』など、
自分を否定してしまう潜在意識を持つことで、自己肯定感は下がり、
どんなことをやってもうまくいかないという感覚に
なってしまうことも起こります。
子どもが、まだ自我が芽生える前(2歳前くらいまで)は、
まだ、言葉の意味もわからなかったり、記憶としても残らない時期です。
あなたも、この頃の記憶がはっきり残っていないかと思います。
(まれに、残っている人もいるようですが・・・)
ですから、この期間を利用して、子どもへの言動を、
練習する期間に使って、自分の言動を見直してみましょう。
まだ、間違った言い回しをしてしまっても、子どもはその言葉で、
深く傷つくことは避けられる時期です。
子どもに、余計なマイナスのセルフイメージを与える言動を
与えないように意識したいと思って接するようにしています。
勝手に子どものことを決めつけるような言動には
注意したいと思っています。