シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、子どもを見る時に、良い面ばかり目にしますか?
それとも、悪い面を見てしまうでしょうか?
一般的には、どちらかというと悪い面を
注目しがちな人が多いようです。
それというのも、人間は本能的に、
危険なことや、自分にとって不利益なことに、
反応したり、注目してしまう性質があるからといわれています。
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特に、身近な存在ほど、
自分への影響が強いので強く働きます。
当然、子どもに対しては、この心理が働くので、
つい、危ないことや、親の価値が下がる出来事などが、
やたらと目についてしまうのです。
けれども、本当の子どもの姿は、
そんなに危険な事や、悪い事ばかりを
行っているわけではありません。
どんなに、落ち着きがない、わんぱくな子どもでも、
落ち着いて過ごせている時があったり、
口が悪い子どもであっても、
優しい言葉を使っている時があったりするものです。
こういった行動は、大人から見たらできて当然で、
当たり前のことがほとんどですから、
あえて、気が付かないことが多いものです。
子どもの問題行動を減らそうとするときには、
子どもには、この当たり前が出来ている事に、
注目してあげることが大事だったりします。
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椅子にちゃんと座れているとき、
お友達に、おもちゃを貸してあげることができた時、
物を投げようとしたけど、やめられたときなど
望ましい行動がとれている時を見逃さないようにします。
今日のアドバイス
できて当然当たり前と思われる行動に注目する。
その行動が、人の役に立っているよ、
良い判断ができているよ、
そう、それで良いんだよということを、
あえて子どもに気づかせ、フィードバックするようにしてみます。
大げさにほめる必要はありません。
子どもによっては、言葉でその事実をそのまま伝えます。
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「椅子に座れているから、お話がよく聞こえるね」
「優しい言葉を聞くと、気持ちいいね」
など、その行動を具体的に認めることもいいでしょう。
子どもによっては、アイコンタクトでほほえむだけでも
伝わる子もいます。
子どもは、経験が未熟なので、
自分の行動の良し悪しの整理が出来ないこともあります。
問題行動を、治そうとするよりも、
出来ている行動に気づかせることで、
子どもに自信を与えていくことができます。
それが、問題行動を減らすことにつながっていきます。
保育の中で時には、問題行動に対して、あえて無視して、
反応しない方法をとったりします。
本人が無意識でやっている行動の中に、
望ましい行動を見つけた時に、その事に注目して、
子どもとの関わりを増やすという事を行います。
次第に、望ましい行動が増えていくのです。
もしも、子どもに注意ばかりしているというのであれば、
この方法を試してみてください。
子どものいいところもいっぱい見つかるはずです。