グレーゾーンの子どもへの対応

偏食への対応のコツ

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シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。



保育園や幼稚園に入園すると、

初めての環境で食事をとる機会が始まります。

他の子と比べて、少食だったり、食べられないものがあって

心配してしまうお母さんがいます。



特に、「食べられるものが極端に少ない」

「同じものばかり食べる」「お菓子ばかり食べる」…。

そんな傾向が強い子どもの場合は、

健康も気になって悩みは深刻になります。



このような「偏食」があることで、

お家での食生活に問題があるのではないか、とか、

好き嫌いを認めているのはワガママじゃないか、などと

捉えられてしまいがちで、中には先生からも

注意を受けてしまったと落ち込んでしまうお母さんもいます。



すると、何とかして食べさせようと、

「なんでも食べなさい」「食べないと、大きくなれないよ」と、

食べることを促すことが多くなります。



食べず嫌いの子には

「とにかく1口食べてみなさい」と言いたくなり、

無理強いすることになってしまいます。

そして、「食事のたびにママやパパが怖い顔をするから、

食事の時間は嫌いだ」と感じる子もいます。



子どもにとって食事が辛い時間になってしまうのです。



こうなると、子どもの為の努力というよりも、

親が、他人からどう思われるかという不安感からの

努力になってしまい、親子関係がこじれてしまう結果にもなります。



そうならない前に、「偏食」の原因を、単なるわがままだと

簡単に思い込まないために、知識が必要です。



【偏食】の知識として、知っておくとよいことをお伝えします。



1 「感覚過敏」などがあり、感じ方に特有な個性がある。 

食に対する見え方の問題や、口に入れた感じ、

中にはうまくそしゃくができなかったり、飲み込みが困難だっという

特性や身体的な問題が、食の困難・偏食をおこしている場合があります。



例えば、私には、赤くて丸い、おいしそうに見える

「イチゴ」であっても、

「気持ち悪さ」や「怖さ」を感じる子どももいます。



「イチゴ」の表面にあるいくつものツブツブが、

異様な気持ち悪い光景に見えてしまうようです。


あんなに小さな種でも、口の中で、ざらざらと

とても嫌な感触に感じてしまう子どももいます。


また、衣のついたサクサクした食感の「フライ」も、

口の中を針で刺されているように感じられて、

「痛くて食べられない」という子どももいます。


このほかにも「食べ物をかむ音が耳障りでがまんできない」とか、

臭いも感覚過敏の傾向があって、偏食の原因になっていることがあります。


2 強いこだわりがある、経験したことがないものに極度の不安を感じてしまう


子どもによっては、はじめて目にする食べ物は、

どんなものか、想像できないので、

安心して口にするまで時間を要する場合があることを

認めることも必要です。


自分の中で、これは食べない、嫌いという決め事ができると、

決して食べようとしない傾向を持つ子どもがいます。



あなたのまわりにも、(あの人はそうかも?)とか

(私にもあるな)なんていうことがあるのではないでしょうか。




新鮮なトウモロコシを、ゆでで食べるのは、好きだけど、

冷凍コーンや缶詰のコーンは気持ち悪くて食べないと決めていて、

外食のラーメンに入っているコーンを一粒づつ外に取り出し、

決して食べようとしない人もいます。



食べ方にもこだわりがある子もいます。

カレーライスは、ごはんにカレーをかけてあると食べないけれど、

別々に、分けて提供されれば食べるという子もいます。




煮物や、野菜炒めも、食材ごとに中身が分ければ

食べる子もいます。



汁物を先に呑んで、ごはんが一番最後というように

順番を決めている子もいます。

(ごはんを先にすすめても、絶対に食べないから不思議です。)

3 身体には、不足の栄養素を作り出し、

  余分なものは排出できる機能があることを信じる



同じものしか食べてくれないと、栄養のバランスが悪くなる、

栄養不足で体を壊してしまうと心配になりますよね。



それでも、体格がいい子ならば、いいけれど、

小柄で痩せている子どもだとその心配はますますお母さんを苦しめます。




でも、人間の身体には、しっかりと機能が備わっています。

ポカリスエットと、白いご飯しか食べないという子どもでも、

立派な体格の子どももいます。

偏食はすぐに改善していくものではありません。




その間に、一つでも多くの食品が食べられるようになってほしいと

焦る気持ちもわかりますが、身体の機能を信じて、

落ち着いて取り組む余裕も必要です。



また、食べられる食品を整理してみてください。

食品は限られているけれど、

栄養素は、意外ととれているということもあります。

(肉は食べないけど、魚は食べてるとか、

野菜は食べないけど、果物は好きなど)



4 何でも食べる子=えらい子・いい子ではない

子どものへのこのようなイメージ、思い込み、評価を捨てましょう。

今日のアドバイス

食事の時間は楽しく過ごす。



子どもの【偏食】の原因は、わがままや、

育て方に原因があるのではなくて、

このように色々な原因が考えられます。



食べられないものの傾向を知ることや、

色んな食材に触れたり、食べやすく工夫することは、

食の幅を広げるためには必要ですが、

食べさせようと頑張りすぎないことも大切です。

生活の中のちょっとしたきっかけで、

いつの間にか食べれるようになるということもあります。

一番大切なのは、食事の時間を楽しく過ごすことです。

食べることが嫌いにならない状況があれば、

【偏食】を減らすことはできてくると思います。




入園や行事など何かのタイミングで

突然食べられるようになったり、

好きな友だちの食べているのをマネして食べてしまう

こともよくあることです。



どのように食べられる食材が変化していくかは

まだわかりませんし、

食材への不安を減らすためにも、

無理をさせすぎないことが大切です。

子どもの『食べられない・きらい』という気持ちを

まずは受け止めてください。



そのことにあまり、執着せずに、気長に時を待ちます。

それでも、苦手な食物を食べないからと、

全く出さないことはせず、

少しだけでも、食卓に出して、

一緒に食べる状況は作り続けましょう。



慣れてきたり、調理の方法だったり、気分だったりで

食べられたという日が来るものです。




それを見逃さず、食べられるものが増えたことを

一緒に喜べるといいですね。



食事は生きる源です。

嫌いな時間にならないようにサポートしていきましょう。




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