コミュニティーナースの石鍋てるみです。
先日、いつも利用している保育ママさんが
体調不良になり、
急きょ子どもを預けられなくなった、
というご相談がありました。
こういったケースはこれまでも頻回にあって
決して珍しいことではありません。
いつもの場所に
いつものように預けられるのは
実はとてもありがたいこと。
それが叶わなくなる時は
突然やってきます。
子どもの病気だけでなく、
施設側の理由での休園、
保育者の病気や急用などがあります。
保育ママさんも人間です。
体調を崩すこともあれば、
家族の事情が重なることもあります。
その瞬間に困るのは、
今日どうしても仕事を休めない
大事な用事がある親御さんです。
今回は、すでに『コミナスキッズ』の登録者でしたが
中にはいくつか検索したあと、
『コミナスキッズ』にたどり着いてくれた方も
いらっしゃいます。
「もうダメかと思いました」
「急に連絡が来たので困っていたので助かりました」
そう言われた時、そしてその時に
お役に立つことができた時
ここをやっていて良かったと
しみじみ感じることができます。
この「もうダメかもしれない」という感覚。
これが、預け先が途切れた時の、
親御さんの本当の気持ちだと思います。
コミナスキッズは、
誰かのメインの預け先になることもあれば、
こうして「つなぎの場所」になることもあります。
この役割が地域には必要だと感じています。
一つの場所、一人の担い手に、
子育てを預けきることはいざという時には
危うさを感じます。
だからこそ、これからの保育は、
点ではなく、線や面で支える形が
もっと必要になると思っています。
祖父母、親戚、ママ友、
保育ママ ベビーシッター
保育園 一時保育
専門機関 子育てサロン。
それぞれが完璧でなくても、
つながっていれば、
誰かを助けられる瞬間があります。
コミナスキッズも、
すべてを自分たちだけで抱えるのではなく、
外部スタッフや他の支援者と連携しながら、
「困った時につながり直せる場所」
として在りたいと考えています。
今回のようなことは個人経営の私にも
同じことが起こる可能性があって
その時のリスクを回避するために
色々考えています。
自分以外のスタッフを迎え
依頼できる体制を整えることは
その一つの対策でした。
もう一つ、そんな時、
次の場所をご案内できるだけでも
保育者としては心強いことだと
私自身感じていました。
そこで今年は、地域の保育ママさんに
連携についてのお考えを伺い
ご協力の提案をさせていただきました。
快く、お互いに助け合いましょうと
お返事を頂けた方もいらっしゃいます。
ただ、まだここの存在を
周知されていないこともあるので
これから少しづつ関係を深めていけたらと
思っています。
親御さんが、
いつもの場所に預けられなくなったら終わりではなく、
別のいくつかの道が見つかる地域になることで
育児中の親御さんの安心に繋がれたら嬉しいです。
今回利用してくださったお母さんが、
帰り際に「本当に助かりました」
と言ってくれました。
でも私は、助けたというより、
地域の中で役割を果たしただけ、
だと思っています。
コミナスキッズは、
万能な場所ではありません。
けれど、
誰かの子育てが途切れそうになった時に、
もう一度つなぎ直す
結び目のような存在でありたい。
そんなことを、
改めて考えさせられた出来事でした。
