石鍋てるみです。
幼児期の子どもも日常では
大人の言っていることが
ほとんど理解できて
指示もよく通るようになってきます。
この時期になると、
子どもが危険行動をしたり
好ましくない行動をとったときに
注意したり、叱ったりということも
親の方も本気度を増してくると思います。
赤ちゃんのうちは、
まだ言ってもわからないからと
我慢できていたことも
しっかりと伝えたい気持ちも強くなりますし
わかってほしい、直して欲しいという気持ちも
強まると思います。
親が叱っているときに、
神妙な顔をして聞いてくれていたり
泣き出す子どもに対しては
親は意外と叱ったことで思った通りの反応が得られたと
納得しがちです。
でも、親が注意したり、叱ったりしたときに
子どもが笑ったり、ふざけたりするのを見て、
さらに怒ってしまったという経験はないでしょうか。
怒られているのに笑う子どもを見て
馬鹿にされてる、
甘く見られていると感じてしまい、
余計に腹が立って
さらに大きな声で怒鳴ってしまった経験はありませんか?
その態度自体を問題視して
この子は、反省していない、
わかっていないと感じて
さらにお説教が長引くこともあるかもしれません。
また、自分だけではいうこと聞かないから
パートナーに加勢してもらうかもしれません。
私自身は、長男に対して
よくこの状況が起きてました。
もう、子どもが大きくなって
叱ることもなくなってからは
この感情は懐かしい感情ですが
育児中に嫌な思いをした感情です。
ここにあげた対応は、
状況をさらに悪化させてしまうので
親の行動としては注意が必要です。
叱られているのに笑ってしまう
子どもの心の中を想像してみましょう。
私の経験から見ても、
このような態度を取る子どもは
年齢にもよりますが、
繊細で傷つきやすい子、
感受性が豊かな子が多いように感じます。
人前で叱られるのが恥ずかしいと感じたり、
周囲の反応に敏感に感じるので、
不安も感じやすい傾向があります。
感情のコントロールが未熟だと
瞬時に起きた心の動揺を
どのように対処していいか戸惑い
その場を、和ませる方向に想いが向くことで
笑ってしまう、にやけてしまうということもあります。
全て自分の心を守ろうとする
防衛本能が表面的には笑ってしまたり、
ふざけることになってしまう子がいるということです。
親が感情的に怒るほど
親の気持ちに敏感な子どもは、
親に笑ってほしいという気持ちから
笑ってしまうこともあります。
年齢が小さいほど、
注目して欲しくてこのような態度を取ることもあります。
そんなふうに、想いを巡らせると
愛おしく思えませんか。
でも、日常ではやはりこう言った行き違いは
減った方がお互いにいいですよね。
状況が悪化しないためには
その行き違い、親も子どもも
現在の思考癖を解消していく関わりが必要です。
こんな時の理想的な関わり方は
明日お伝えします。