コミナスブログ

親子分離不安を和らげる工夫

投稿日:


石鍋てるみです。

子どもを預かっていると
どうしても親と別れることに
抵抗が強いお子さんがいます。

2歳くらいのお子さんまでは
成長過程で順調に愛着が
育っているとも判断できますが
状況によっては簡単に
判断できないこともあります。


中には、親への不信感を抱えていて
離れることに対して強い不安を
抱えている子もいます。

過去に、急に置きざりにされた経験や
約束を守ってもらえなかった経験が重なっていると、
その経験がトラウマになって
離れる時に強い不安を示すケースがあります。

また、親に過剰な依存傾向を持っている子も
同じような行動になりがちです。

多くのお子さんは別れ際に大泣きしても
子ども自身に気持ちを立て直し
1時間以内には、落ち着いてくる傾向にあります。

だんだんと状況を知っていく中で
周りへ意識を向け出して
自分から、遊びに加わろうとしたり
探索を始めようという行動が出てきます。

でも、分離不安が強いお子さんは
なかなかそれができません。

どんなに慰めようと関わっても
いつまでも泣き続けるか
泣かなくなったとしても
じっと動かず心を開くことができません。

友達にも、おもちゃにも
関心を示せません。

きっと、子どもの心の中で
親への執着があり続けている状況で
苦しんでいるのかもしれません。

子どもの資質によって
親との分離に対する不安の大きさは
だいぶ違うと思いますが
不安が強すぎる状況は緩和できた方が
子どもの心は安定すると思います。

そのために、親が日常から
気をつけることがあると感じています。

そのうちいくつかをあげてみます。

小さな約束を必ず守るなど、
子どもに誠実に関わること。

赤ちゃんのうちはトイレの中まで
後追いする子もいます。

初めは数十秒でも
親が子どもの目の前からいなくなっても
必ず戻ってくるといった約束を守ることを
繰り返してみます。

親が言ったことを信じられるようになって
その繰り返しの中で
少しずつ信頼関係を作ることができます。

大人にとっては、たいしたことでなくても
見通しをつけることができない子どもは
親を信じ切れることは
とても重要な安心感につながります。

もう一つは、子ども自身に選択させること。

親があれこれ先走って
色々を決めないことです。

なんでも、親の言うなり、
親の意見を確認しないと行動できないのでは
過剰な依存関係を作りがちになります。

子どものいうなりになるのではないというところの
バランスが親の腕の見せ所です。

(この子には、私がそばにいてあげないと)って
少しでも頭をかすめてしまう場合は、
すでに子どもと共依存関係になっているかもしれません。

要注意です。


まだ、重要なことはいくつかありますが
乳幼児期から、この点だけでも
心がけた育児をすることで
親子の分離不安を軽減することはできると思います。

あとは、私の仕事でもありますが
親から離れた場所での楽しい経験を増やすこと。

この経験が積み重なると
親から離れて生活することに自信を持つことができます。

親がいないところでお友達や、
違う大人と関わることが楽しめる自分に
気づくことができるように
毎日の保育を工夫していきたいと思います。

育児の大きな最終目標は
子どもが自立・自律できることです。


その手助けをするのが育児です。

子どもを一人の一番近くにいる他人だと思って
誠実に関係を築き上げていきましょう。





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