石鍋てるみです。
あなたには、
自分の弱みを見せたり
悩みを相談できる人は近くにいますか?
私は、育児や介護の相談を
今まで受けてきましたが
そこで実感していることがあります。
相談に来られる人は
他にも相談できる人を持っていること。
本当に、私から見て
大変だろうなとか
誰かに相談すれば支援してもらえるのにと
思われる人ほど
誰にも、相談できずにいるということです。
この世の中、
悩みを無料で相談できる窓口は
いっぱいあります。
広告があったり
いろんなところで声掛けがあったりして
そういう場所があることは
よくわかっているはずです。
今までも、そのような方に紹介したり、
声掛けしたりしたことがありますが
決まって言われるのは
「それは知っています」ということ。
知っているけれど
行かない、利用しない
自分で解決しなくてはいけない問題だと
思い込んでいる感じに見えます。
人に迷惑をかけてはいけない
自分で頑張らないといけないという
気持ちが強くて
時として、人からのサポートも
受け入れようとすることができないで
拒否すらしてしまう人が増えている気がします。
よく、高齢者が電車の中で席を譲られた時に
年寄り扱いされたとか、
まだ、自分は人にそのように扱われる立場にまで
弱い存在になっていないと
拒否してしまう人がいます。
相手の優しい思いやりの気持ちを
本来は、その場では
「ありがとう」って受け入れればいいことです。
それが、自分は人を頼ることがいけないこと
自分は人に迷惑をかけたくない
自立して生きていくんだという思い込みが
強いほど相手の思いを
素直に受け入れ許すことができなくなります。
人は、そもそも一人で全て
完結して生きていることなんて
あり得ないのです。
私たちは小さい頃から
人に迷惑をかけてはいけない
自分のことは自分でやることが
えらいことというような教育を
刷り込まれてきました。
人に弱みを見せると
マウントを取られてしまうような
気になる人も多く
いつでも、優位に立っていないといけないという
圧力の中で暮らしてきていると思います。
この考えでいる間は
困った時であっても
相談しようとは思えません。
もっと、自分の弱さや
誰かのお世話になって、
自分も自分のできることで
別の人にでもお返しすればよくって
困った時はお互い様です。
みんな誰かのおかげで生きているんです。
自分の弱み、悩みに対して
人の力を借りたいと思うことは
迷惑をかけることでもないし
ダメな人間でもないと自分を許せれば
自分の周りに”お互い様”のつながりが出来上がって
本当の自分を安心して出せる場所が
持てると思うのです。
相談窓口、悩み相談
心療内科などに行けない人は
一人で抱え込みすぎかもしれません。
みんな人に甘えて生きていっていいんです。
あなたも、いつか誰かにできることで
お返しすればいいんです。
人からの思いやりに
「ありがとう」っていうことだけが
すでに、相手に対する
あなたからの思いやりになることに
気がつけば、
そんな小さなことの循環が
その場を良い空間にできる行動になるのです。
もっと、人に頼りあって、
許しあって生活できる空間を
一人一人作り上げていって
ほしいなと思います。
それは、大人になってから
築き上げるのは努力が必要かもしれません。
思い込みが作られない
子どものうちに
人に助けてと言えるような人に
そして、何かあったら相談に乗るよって
言える人に育んでいけるといいなと感じます。
「昨日こんな失敗しちゃったよ〜」
「泳げなくて、プールの時間がいやなんだよね〜」
そんなふうに、自分のネガティブを見せた時
「私にもこんなことがあったよ」
「私が今度教えてあげるよ」
って応えてくれる人に囲まれていたら
そして自分がそんな人になれたら
生きやすくなるのではないでしょうか。
おかげさま、お互い様の
気持ちを育てていきたいと思います。