石鍋てるみです。
子どもが何度注意しても
言うことを聞いてくれない。
育児中は困った行動を何度も繰り返す子どもに対して
気がつくと、一日中『ダメ!ダメ!』って
口に出している日ってあると思います。
先日も、あるお子さんが
引き出しを開けては中のものを全部出してしまって
困ってるというお母さんがいました。
過去にもティッシュも全部出してしまうとか、
テーブルの上に登ろうとしてしまうという
悩みを伺うこともありました。
その度に、『ダメでしょ!』
『メーッ!』て何度も注意しています。
でも、子どもは全くそれがいけないこととは
思っていません。
楽しそうに、繰り返しては
お母さんのダメ出しを待っている様子も伺えます。
これでは、もう叱っている、注意しているというよりは
お母さんとの遊びになっていますね。
本当にやって欲しくないことであるのかどうなのか
きちんと親の方で決めないと
対応がこのように中途半端になってしまいます。
本当にやって欲しくなければ、
物理的にやれないようにすることが
大事になります。
引き出しを開けるのがダメなら
開けられないように工夫する。
中身を出されるのがダメなら、
空っぽにする。
ティッシュや机も片付けて届かないようにする。
こうやって、頻回に叱ったり
注意したりせずに済む環境を作りましょう。
また、物理的なことではない困った行動。
例えば、お友達のことを意味なく叩いてしまう。
噛んでしまう。
何でもかんでも、手に持ったものを投げつけてしまう。
こんな行動は、タイミングが悪ければ
誰かを傷つけてしまうかもしれません。
暴力につながるようなこと、
危険なことは絶対に制止する必要があります。
まだ、力がない小さい子だからとか
まだ、わかっていないからといって
一度でも許してしまうことで、
子どもはその行動をしてもいいものだと
認識してしまいます。
どんなに子どもがまだ小さくても、
人を叩くことはいけないことだと
大人側がしっかり決めて関わることが大事です。
このようなことを教える場合は、
その行動をやった時に叱る、
注意するのでは対応が遅いです。
注意して見守っていると、
その行動をするかもしれないという
予測が立つことが多いことに気が付きます。
そしたら、その行動を起こすちょっと手前に
気を逸らしたり、制止するようにします。
そこからやらずに済んだ時、
自分から、やらなかったときに
その行動がいいことであることや、
お母さんが嬉しく思うことであることを
しっかり伝えるようにします。
確実に全てを制止するのは難しいでしょうが、
可能な限り問題行動を起こす前に
対応することが大事になります。
やってしまってから、
『お友達が痛いでしょ!いけません!』と
いくら厳しく、叱ったとしても
対応としてはいい方法ではありません。
もしも行動を間違えてしまっている時には
どういう行動が好ましいのかの方法を
しっかり教えてあげましょう。
なんでも、親の言うとおりに動く子の方が
どこかで自分の不完全燃焼の部分を
押さえ込んでしまうことがあります。
何度言っても、自分のやりたいことを
注意されても何度もやっちゃうというくらい
エネルギーのたくさんある子どもの方が
むしろ健全かもしれません。
やりたいことを思う存分できるような環境を作って
許してあげる場所も作ってあげることも
同時にお勧めしたいと思います。