石鍋てるみです。
仲本工事さんが、19日に亡くなったというニュース。
ドリフターズが大好きだった私にとっては
本当に寂しく感じるニュースでした。
仲本工事さんは、交通事故。
あんなに若い頃はスポーツ万能で、
健康的なイメージでしたし、
晩年も健康だったご様子でしたから
まさか、こんなふうに事故で最後を迎えるなんて
想像していませんでした。
また、同じ頃、ご近所の知人が早朝に亡くなりました。
毎年、暮れになると漬物を届けてくれた
80代のおばあちゃんで、
今年もそろそろ頼まなくちゃって
思っていた矢先の出来事で
まさか、こんなに急に亡くなるなんて
想像もしませんでした。
近所の方の話では、
少し体調が悪いと言いながらも
亡くなる前日まで、パートで働いていたようです。
いつも元気な人だったのに・・・。
そんな話題を義母と話していたら
『そんな死に方が一番いいわね』って一言。
『そんなに急に亡くなったら、
周りの人は寂しくて困っちゃうよ』と私が言うと、
やはり長く患って迷惑をかけたくないと言う気持ちが
その言葉を言わせているようでした。
亡くなるシチュエーションは自分では選べません。
がん患者さんとの関わりの中で
痛さや、呼吸苦、吐気、精神的な苦しみなどと
戦っている姿を見てきたので
自分はいつも通りに寝て、
朝を迎える時に自然と眠りながら
亡くなることができたらいいなって
考えることもありました。
けれども、そうはいきません。
亡くなる時のシチュエーションは選べないですが、
いつどんなふうになってもいいように
毎日を大切に生きることを意識することなら
自分次第でできると思っています。
スティーブン・R・コヴィーの
『7つの習慣』は、私の好きな本ですが、
この中の第2の習慣の
『終わりを思い描くことから始まる』と言う章があります。
自分の葬儀の場をイメージし弔問客たちに、
あなたの人生をどのように語ってほしいか、
深く考えてみる。
例えば、(あの人と出会えてよかったなと
言われるような存在になりたい)とイメージしていると
目先に起こることへの取り組み方が
それを指針に行動しますから、
人を故意に傷つけることはしないでしょうし、
人との触れ合う時間も大事に過ごせるでしょう。
この本を毎回読むたびに
このことを忘れていることに気づいては、
また思い直すという繰り返しをしてきました。
人は必ず死ぬという誰にでも
100%必ず起こることなのに
そのことを、いつも忘れてしまい
その場の選択だけで生きようとしてしまいます。
どんなふうに、最後を迎えたいのかを
想像することで、今の生き方が全く変わってきます。
亡くなり方ではなくて、自分が人生に
どんな納得感を持って生き抜けるかが大事だと思います。
義母にも、こんなふうに死にたいかという
シチュエーションだけを想像するのではなくて
どんな気持ちで最後を迎えたいのかを
もっと考え、私たちに伝えてほしいと思っています。
元気なうちから、そんな会話をしておくことで
納得できる最後を過ごせるサポートが受けられるし、
周りの家族サポートしやすくなると思います。
身近に死を感じた時に、
自分の生き方を考え直すだけでも
その人の死にはとても大きな意味があります。
仲本工事さん、楽しい思い出をたくさんありがとうございました。
〇〇さん、いつも、おいしいお漬物ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。