シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
学校の夏休みの終わりが見えてきました。
新型コロナウイルス感染症がデルタ株に置き換わりはじめ
子どもの発症数が増えてきています。
学校の再開を、どのように判断されるのか気になるところです。
子どもとずっと一緒にいることで、
中には、すごくストレスを感じてしまう場合があります。
いくら、かわいくても、ついイライラしちゃうことは
誰にでもあることです。
つい、子どもに厳しい態度や、暴言をはいたり、
時には叩いてしまうこともあるかもしれません。
そして、かわいい寝顔を見て、自己嫌悪なんてことも
あるでしょう。
子どもの脳神経の発達が目覚ましいのは、
10歳までといわれて、ほとんどが6歳までに
できあがるといわれています。
この間は特に、子どもに対して、人格を否定するような
委縮させるような行動はとらないことが大事です。
虐待やネグレクトなどの体験がある子どもの脳を
MRIという画像で見てみると、部分的に委縮が見られるそうです。
その部分の働きが悪くなることで、
感情のコントロールができなかったり、
コミュニケーションに支障が出たり、
鬱になりやすかったりという
悪影響が出ることが研究結果として出されています。
それでも、こんな状態に仮になったとしても、
それが一巻の終わりとはいかない事も研究からわかっています。
人間には、良い方向に治るという力を持っていることが
研究で証明されています。
子育てには、完璧ということはありません。
失敗したと気づいたら、治していけばいいのです。
傷を受けた脳は修復は可能です。
時には、ひどく子どもを傷つけてしまう言動をとってしまったり、
良かれと思ってやったことが、子どもの受け止め方しだいでは
逆効果となる場合もあります。
人間関係ですから、誤解を生じることもあるわけです。
親子関係以外も含めれば、子どもへの悪影響となる事態は
当然全てを避けることはできません。
ですから、脳への悪影響を与えてしまったあとでも、
それを改善する方法を意図する行動をとることで、
少しでも、子どもの脳の発達を改善し促すことがあるなら、
やらない手はないと思います。
子どもの脳の萎縮・欠損を改善するのに効果的な対応として
2つ紹介されていましたのでお伝えします。
一つ目は、子どもを気持ちよい状態にすること。
好きな人に抱っこされたり、膝の上にすわったり、
手を握ったりといった、スキンシップを好む子もいます。
寝る時に添い寝を求める子もいるでしょう。
子どもが、求めている安心できる経験をいっぱい増やします。
緊張が高い子どもは、無理せずすすめます。
もう一つは、ボールあそびです。
子どもが投げたボールを、受け取ってもらえる。
相手が投げたボールを、受け取ることができる。
そんな関わりの中で、うれしさや、お互いの反応を
感じることで、人とのコミュニケーションの楽しさを知ります。
小さい子は、大きめのやわらかいボールがいいかもしれません。
脳が委縮するほどの状態になっていない子どもでも、
このような研究で効果が認められた方法は
脳への良い刺激につながることに違いはないと思います。
どんな子どもにも、活用できる対応方法だと思います。
特に子どもが一番信頼できる人が意図をもって関われば、
子どもの脳は、もっと良い方向に発達していけると思います。
修復はできるとしても、なるべく深い傷をつくらないことに
越したことはありません。
大事に育てましょう。
安心感と人との暖かい関わりの中で、
気持ちよく過ごせることが、子どもの発達を促すには
一番大事なのだと思います。
