コミュニティーナースの石鍋てるみです。
親戚のお葬式に行ってきました。
膝関節は人工関節を入れていたものの
健康でお薬も飲んでいることもなく
過ごしていたということで
91歳の大往生だったということです。
素敵な笑顔の
優しいお顔で映った写真が
目に入りました。
綺麗な写真、いい写真が用意できていて
よかったですねと
遺族の方に伝えると
デイサービスの方が撮影して
おいてくれたということでした。
このような施設でこのように
お写真を撮ってくれるように
なっているところがあるようです。
私も自分で使って欲しい写真を
選んでおかなくちゃって想像しました。

火葬のあと
骨を見るとその方の健康状態が
どうであったのか見えてきます。
これまでも、
何人もの骨を見る機会はありましたが
がん治療の後の方や
寝たきりだった方、骨粗鬆症の方など
何かしら健康状態に問題があった方の骨は
その色や、砕け具合などが
全く健康な方とは違います。
頭蓋骨、大腿骨といった
大きな骨までも、粉々になって
拾うのに困るくらいの方もいます。
今回の方は、女性の割に
骨はしっかり大きく残っていました。
大きな骨壷に
いっぱいの状態でした。
私の場合は、体型も小柄だし
骨格も細いから
子供用の骨壷でも
足りるんだろうなって想像しました。

膝の人口関節は黒く
そのままの焼けた状態で残っていました。
「骨壷に、これは一緒に入れますか?」と
質問された遺族。
少し、考えていましたが、
「それは入れなくていいです」と
判断されてました。
その後、やっぱりとりあえず
入れといて貰えばよかったかな?とか
悩んでいる遺族の会話が聞こえました。
もしも自分が、何か人工物を入れたら
それは捨てていいよって伝えとかなくちゃって
想像しました。
何より、少人数ではありましたが
本当に悲しんでくれる人や
思い出話を語る姿を見て
こういう人が見送ってくれる自分でいたいと
思いました。

お葬式に出ると
自分が死んだ後のことを
改めて想像する機会になります。
その都度、亡くなった方が
私に今の生き方はどうなの?って
問いかけてくれます。
私が91歳まで生きられるとしても
後のこり31年。
いつその日がやってくるのか
わかりませんから、
自分の終わりを想像して
準備しておこうと思います。
親戚の同年代の人は
すでに、葬儀場を決めていて
互助会に入っていました。
自分はどういう形で準備しておくかは
未定ですが
自分なりに一度考えて
残る家族に示せるようにしたいと思います。
お葬式って故人をお見送りするだけでなく
残された私たちの人生を
考え直す機会を与えてもらえる
大事なセレモニーだと思います。