シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
最近、新しい日常という考え方が
広まってきて、本当に時代が大きく変わるという
空気を感じています。
子育ての現場でも、
少し前から、
【自ら考える力を育てよう】と
言われはじめました。
確かに、現代は、
計算の答えや、
歴史の年号、英語の翻訳など、
検索する方法を知るだけで、
すぐに、答えが導き出せる時代です。
東大の入試問題くらいは
AI技術の進歩で、
あっという間にコンピューターが
答えを導き出してしまいます。💻
残念ですが、
計算の答えを出したり、
多くの情報を丸暗記することで、
偏差値が上がり、ランキングされる
教育はもう時代遅れ。🤔
それは、コンピューターが代わりに
やってしまうことで、
人間に求める能力でなくなった
世界になってしまいました。💦
そんなことは、もう気がついているという
お母さんもいるでしょう。
でも、教育現場がまだ
延々と昔の方法で人を評価している以上
そのレールに乗らないことは
よほどの覚悟が必要です。
学校には行かなくてはいけないと
良い成績をとらないといけないと
考えてる以上
その中のシステムに乗っかって
子どもは教育を受けていくわけですから。
けれども、これからの時代は
その考えでは、
生きにくくなっていくでしょう。
では、求められる時代なのか?
子どもにこれから大切になる力を
考えてみました。
学力重視の教育現場に
いながらも、
その力を育てることを
意識して関わることは
できると思います。😊
先日、子どもたちが遊んでいる様子を
見ていた時のことです。
お友達が、テーブルに
自分のタオルをおいたまま、
忘れて、帰ろうとしたときのことです。
近くで、そのことに気がついた子が、
『〇〇ちゃん、タオルわすれてるよ!』って
教えてあげてました。
それを、聞いた先生が、
『△△ちゃん、教えなくていいから!』って
その子に注意します。
どうやら、
〇〇ちゃんは、ちょっと忘れん坊で、
いつも、不注意からそんなことが多いので
先生は、自分で忘れたことに
気がついて欲しかったようです。
この時、ちょっと違和感を
感じてしまいました。😯
どうして全部自分の力でできるように
ならないといけないんだろう。
自分で気がついたことは
教えてあげたり、助けてあげる。
自分ができないことは、助けてもらったり
手伝ってもらったらありがとうって感謝できる。
こんな、あたりまえの関係を
つくることが大切なのでは?
自分で何でもできるようになるのも
大切だけど、
お互いのできることで、
助け合う心を育てる方が、
もっと大事なのでは?
たくさん人を助けてあげることが
できるように、
できることを増やしていくのは
楽しいけれど
自分の為だけに科していくのは
つらいと思います。
【自ら考える力を育てる】ということは、
全て、自分のことは自分で考えて
自分でできるようになろう
ということではないはずです。
この時の、△△ちゃんのように、
自分で考えて、教えてあげようと思った気持ちを
大切にできない教育は
どこか間違っていると思います。
この時の行動こそが、
自分で考えたことであって、
評価すべきことではないでしょうか?
〇〇ちゃんの自立を促したいという
先生の視点も
理解できますが、
さっきの場面では、
教えてくれた子に、
『△△ちゃん教えてくれてありがとう、
〇〇ちゃんはタオル忘れなくてよかったね』って
言える大人が増えてほしいと思います。💚
他人よりどれだけ優秀になるかでなく、
一緒に助け合っていけるかの
力が必要だと感じます。
自分が、どれだけ人の役に立てるか。
困っているとき、
助けたいと思ってもらえる自分であるか
コロナ渦で、今までの
実力主義・キャリア重視の
生き方だけでは
乗り越えられないことも
これからはあるかもしれません。
知識を詰め込むことは、
コンピューターにもできます。
人にしかない
人を大切にする気持ちや、
人のために役立ちたいという
人が持って生まれた本来の力を
見直していかなくては
いけないと思います。💕
教育現場では身につけにくい
この部分を育てていくことは
今は家庭での重要な役目だと
思います。
教育現場で評価されていない部分に
人として大事なものが隠されていることに
子どもの近くの大人は
気がつかないといけません。
あなたは、教育現場での評価と
同じ視点で子どもを評価していませんか?
家庭は、学校とは違います。
本当に人として大事な力を
育むのは家庭や地域です。
人生の土台つくりの
乳幼児から学童期には、
とくに身につけて
あげたい力の一つです。