シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
あなたは、子どもが不安になっている様子を見たり、
何かを心配している姿を見た時どんな気持ちになりますか?
先生に叱られてばかりいたり、
他の子に変な子だと言われていることを知ったら
どんな気持ちでしょうか?
それこそ、子どものことを心配したり、
どうしてあげればいいかと思い悩んでしまうと思います。
特に、お友達とのトラブルがあったり、
癇癪をおこされたり、普通の子どもができることができないとき
近くで見ている大人は、本当に心配な気持ちになると思います。
逆にもしも、あなたがその立場だったらどうでしょうか?
仕事でひどく落ち込んでしまったときに、
周りの人が、いつまでも、何度も心配してくれたとしたら・・・。
そして、『こうしたらいいと思うよ』なんて、
もっともなアドバイスをもらったとしたら・・・。
受け取り方は人それぞれだと思いますが、
自分自身を支えるのに精一杯なところに、
いくら自分のことを心配してくれてのことであっても、
周りでいつまでもオロオロとされたり、
自分でも気づいていることをアドバイスされたりしたら
ますます不安が大きくなりイライラも
募ってくるのではないでしょうか。
子どもも同じです。
特に、まだ解決能力が未熟な子どもが心の支えにしているのは、
近くにいる大人であるあなたしかいません。
この人が、いつまでも心配な気持ちでいたり、
自信を無くしている様子は、
子どもに強い不安感やイライラを引き起こします。
子どもによって、自分はだめなんだろうかと自信を無くし、
逆にその問題をかえって悪化させ反発して表現するようになります。
子どもは親に何を一番求めているかというと、
自分のことを心配ではなく、信頼してほしいと思っています。
そして、「自分はこのままでも大丈夫」と
親だけには認めてもらいたいと思っています。
どんなに、完璧な自分でなくても、わがままであっても
普通に受け止めて欲しいと思っています。
自分の味方であってほしいと思っています。
そう感じることができるだけで、
子どもは安心して成長できるのです。
今日のアドバイス
子どもの前では、笑顔ででんと構える。
子どもが、明らかに心配な行動をとってしまったとしても、
そのことで、あなたは不安や心配から、
子どもへの態度をぶれさせてはいけません。
そういう時こそ、でんと構えて、毅然とした態度で
気持ちを子どもの信頼へ切り替えましょう。
あなたは、子どもの前では、
何があってもまかせといて、大丈夫という
正義の味方のふりをすればいいのです。
心の中は、不安だらけでも、見かけだけは強く
はったりをかませましょう (^▽^)/
子どもへのネガティブな気持ちに振り回されないようにするために
心がけたい事をいくつかお伝えします。
周りと一緒になって子どもの状態を異常視しない
子どもが周りの人に言われたことと、同じ視点に立たないで、
子ども側の視点からみたり、状況を俯瞰してみる。信じる。
どんな、情報に対しても、本当にそうなのか?
あなた自身で考えて決断しましょう。
子どもの言いなりにならない、奴隷にならない、
子どものことを尊重するのと、言いなりになるのは違うことを
理解し、大人の軸をしっかり持つ。
ダメなものは、ダメという、一度決めた線引きは
気分で揺るがせてはいけません。
腫れ物に触るような接し方をしない
癇癪で暴れたり、騒がれることを避けようと、
極端に子どもに気づかうことはしない。
社会が全て、子どもの特性を理解して
気を使ってくれるわけではありません。
そのような経験を、家庭の中で自然と経験して、
我慢、対応を学んでいくことが必要です。
子どもには、どんな時でも安心感が必要です。
どんな自分でも信じて笑顔で受け止めてくれるという
大人が近くにひとりでもいるという感覚を持てることが、
大事だと思っています。
子どもにとっての正義の味方を演じていると
本当に自分も強くなるし、子どもの良いところも見えてきます。
子どもの居場所は、そんな人たちの中に
出来上がってくると思います。