シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
今日は、青空が高く晴れ渡っています。
どこかの公園にでも、散歩に行こうかなと
考えています。
こんな日には、一日中外に出て、
子どもたちを思いきり遊ばせたいですね。
今の子どもたちは、小さい頃から、
施設の中で生活することが多いので、
もっと、外にいたいといっても、
そうはいかないのが現実でしょう。
活動の時間であっても、
施設によっては、お庭がなかったり、
外出の時間が限られていたりします。
お散歩といっても、
散歩カートに乗せられたり、
一列に並んで近所を歩いて戻ってくるだけ、
あるいは、目的地の公園に行っても、
遊び方が決められていたり、
時間も1時間足らずという施設もあります。
それも、毎日行けるとは限りません。
行事があったり、順番があったりするところも
あるようです。
一日のタイムスケジュールで、
食事の時間、お昼寝の時間にあわせて
行動しなくてはいけません。
子どもは、親が思うほど
ただ遊んで過ごしているわけではありません。
結構、我慢することも多くて
自分の気持ちを抑制して過ごしています。
規律ある生活は、集団の中で
大事な面ももちろんありますが、
乳幼児期からこのような管理された
時程での生活は必要なのかどうか
いつも考えさせられます。
まだ、この世に生まれて間もないうちから、
大人の指示に従って行動することを
教えられてしまうというのは、
発達過程で良くないのではと考えています。
まずは、環境に慣れることや、
養育者との関係をゆっくり育むこと
自分の欲求を重ねる自由に表出し、
それを満たされる経験を重ねることが
大事だと思います。
自分の欲求を思いきり表す機会が少ないまま、
抑制されたり、与えられるばかりの環境では、
子どもの自我の形成に悪影響が
あるように思えてなりません。
思いきり動きたい、楽しみたい
お腹が空いた、眠いという実感を
生活の中で経験してほしいものです。
たくさんの乳幼児施設が、増えている一方で
保育士不足も深刻になっています。
ますます、子どもを管理して、
安全重視となってしまうのは仕方がない面も
あるでしょう。
事故は絶対に起きてはいけませんから。
ただ、子どもにとって就学前までの期間は、
心身の成長も大きく、土台を作り上げる重要な期間です。
それに、自由が一番許されていい期間なはずです。
もっと、子どもが自分の欲求を遠慮なく出せる環境を
保障してほしいと思っています。
やはり、その部分は家庭で補う必要はあるでしょう。
こんな、気持ちのいい日は、
子どもたちは何をしたいというでしょうか?
あなたも、自分の心の声を意識してみてください。
実行は難しくても、考えて想像することで
身体や心のセンサーが働くようになります。
そのセンサーを働かせることで、
子どもにも必要なことが、
感じとれるようになります。
動物同士、本当に心身が求める欲求は共通です。
あなたが心地よく感じる事は、
子どもも感じるはず。
それを、満たしてあげる機会をできるだけ、
家庭で意識して作ってあげてほしいと思います。
お迎えの帰り道に、ちょっと近所を散歩して、
草花と触れ合う時間をとったり、
空や夕焼けをながめたり、
あなたのセンサーを働かせて、
心地よさを一緒に体験してみてくださいね。