コミュニティーナースの石鍋てるみです。
今週の、本田健さんの
ハッピーライティングマラソンの
お題がやってきました。
「あなたが、高校生から22歳ごろに読んだ
本で、よかった本は何ですか?」
何を読んだかな?
看護学校に入ることを決め
その後は国家試験に合格するまで
読書というよりも
勉強で使う書籍中心に
読んでいたように思います。

看護師としては
ありきたりですが
今でも時々読み返す
ナイチンゲールの『看護覚え書』は
この頃から読んでいる本の一つです。
この本に書かれていることは
人の健康を維持するための
環境設定についてです。
古臭さを感じない
普遍的なことが書かれていると思って
時々、読み返しては
人間をケアするときの視点を
思い起こしています。
様々な新しい治療など
医療界はどんどん技術的にも
進んでいっているようですが
それ以上に、人間の体に備わっている
自然治癒力はどんな特効薬よりも
信じていいものだと感じます。
変異していくウイルスにも
勝ち抜こうとする身体の適応力は
不思議な力を持っています。
まだまだ、未知の部分で
解明できない力が人間にはあるし
その力を最大限に発揮するために必要な
環境というものを整えることのほうが
一番注力しなくてはいけないことだと
思うのです。
病気に対する治療より
自分にできる予防にもっと注力するべきだと思います。
この考え方の土台は
この時期に読んだこのナイチンゲールの
『看護覚え書』の影響は強いと思います。

病名は症状を系統的にまとめた総称です。
元を辿ればそれぞれ
身体からの異常のサインでしかありません。
癌だって、そのサインは何年、何十年前から
現れているのです。
毎日食べる水や食事、吸い込む空気
過ごしやすい気温、清潔な身体
そんな当たり前の日常を
しっかり整えて生活する大事さを
この本から教えてもらいました。