石鍋てるみです。
私が子どもと関わる時に
いつも頭をよぎることがあります。
何か子どもに教えようとする時や
子どもの進路の選択時に
特に自分の中によぎる心の声です。
『それってほんと?』
自分に自信が持てないから
出てくる言葉にも感じますが
実は、この問いが常に自分の中にあったから
自分が成長できたと思っています。
自分にとって当たり前の物事の捉え方は
他人も同じだろうと考えがちです。
自分と同じ価値観を正しいものとして
伝えることが、いいことだとも思うし
今までその考えでやってきたから
今の自分があると過信してしまいがちです。
特に、順調にそれまでを歩んで来れた親ほど
その思いは強い傾向があります。
大事な我が子には
それを教えてあげたくなるし
違うことをして失敗してほしくないから
自分の言うことを聞いていれば
間違いないと思ってしまうのです。
子どもに何かを伝える前に
「これって、本当にそうなの?」って
一度、自分の考えを俯瞰して見直すことができると
大体のことは、そうとも言えないなという
結果になります。
逆のことをしていても
良い結果を出していることを知ったりすると
自分が思い込んでいた考え方は
ほんの一部だと言うことがわかります。
親の私の考えなんて
意見の一つとして提案はできるけれど
大したことないんです。
そうすると子ども自身に選択することを
認められるようになります。
高校を辞めるといった時
就職先を決める時
結婚を決める時など
子どもが決めてきましたから
親があれこれ気を病むことも
ありません。
子どもも、親がどう思うかということを軸に
選択するということがないように感じます。
親に喜んでもらうために
どうしたらいいのかという視点で
ものごとの選択をしない子どもに
育ってほしかった私は
今の子どもたちを見ていて
よかったと思っています。
親が経験して、よかったと感じていることは
今の子どもからしたら20年以上前の時代でのことです。
特に、時代の変化が激しいこの時代
親の思っている正しいと思う価値観では
表面化してきています。
もはや、親の言うとおりに
何の疑いもなく、
従順にできている子どもは
とても生きにくくなると感じています。
親を喜ばせないといけない
親に感謝しないといけない
親の言うとおりにしないといけない
そんな、気持ちを子どもに
思い込ませることは
親はやってはいけないと思います。
子どもが親をどう思うのかは
子どもが決めることです。
親は子どもを一人の人として
真摯に応じるという姿勢を
意識できればいいと思っています。
自分はまだまだですが
注意しながら、過ごしています。