シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
朝6時頃、テラスでお花にお水をあげていると
老夫婦がお散歩に家の前を通ります。
白いフサフサのワンちゃんを
散歩させているのですが、
特に、会話をするわけではないのに
毎朝、ここをゆっくりと並んで歩きます。
うちの前は、車が通らない道なので、
ここを、何度も往復しているときもあります。
犬が時々、道端のものにちょっかいを出して
遊ぶ姿を見て、時々笑い合う姿もあって
なんだか、お二人の素敵な関係が
伝わってきて、幸せな気分になります。
犬が二人にとって
大切な存在だというのも伝わります。
笑顔が出る時、人の身体には
オキシトシンが分泌されています。
可愛いものを見たり、安心したり、
嬉しい、楽しい、心地よいと感じると
このホルモンが分泌されるわけです。
このホルモンは、愛情ホルモンと言われています。
一番オキシトシンの効果を感じるのが
お母さんなら、出産の時だと思います。
このオキシトシンは赤ちゃんが生まれる時の
子宮を収縮させる作用を持っています。
つまり、赤ちゃんが生まれる時に、
このホルモンは多く分泌されているわけです。
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これによって、お母さんの母性行動が活発されて、
赤ちゃんと密接に関わりたいという欲求が起こります。
赤ちゃんも、お母さんに抱かれ、
たくさん関わってもらうことで
気持ちよくなって赤ちゃんのオキシトシンも増えます。
母児共にオキシトシンの働きがさらに活発化するという
子育ての良い循環が始まるというわけです。
オキシトシンの存在は
人生の始まりに重要なものになります。
このホルモン無くしては、幸せな人生はあり得ません。
オキシトシンは、みんな持っているホルモンですが、
分泌量は個人差があります。
うつ病、自閉症、精神疾患などの症状ある人は
オキシトシンが不足しているという研究結果があります。
オキシトシンを上手に投与することで、
症状が改善したというケースもあって
治療に取り入れられているくらいです。
オキシトシンは、意図的生活の中で増やすことも
できます。気持ちいいという感覚を
生活に増やしていくことで、促すことができます。
そのためには、心地よい触れ合い、スキンシップが
効果的です。
例えば、父親は赤ちゃんが生まれても、
オキシトシンが急増することはありません。
やはり、赤ちゃんと触れあって、
可愛い、嬉しい、愛おしいって
感じる機会がないとオキシトシンを増やすことはできないです。
子どもが苦手、怖いと感じていては愛情ホルモンは
増えないので、そういうお父さんの場合は
お母さんが、少しづつ育児に参加してもらい
慣れていく機会を作ることが必要です。
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不思議なことに、一度子どもに関わって
オキシトシンが増える瞬間を味わうと
また経験したくなるようになって、
子育てスイッチがオンに切り替わる
お父さんがたくさんいます。
自分の中に眠っていた、
愛情の表出のスイッチが目覚めていって
誰かのために、行動したい気持ちや
貢献したい気持ち、自分に対しての自信も
感じ始めてくるのです。
一人一人が、このオキシトシンの分泌が豊かになると
オキシトシンには仲間と協力して
社会をつくろうとする働きを持っていますから
いい社会が作られていくことにつながってきます。
オキシトシンの分泌を豊かにする日常を
心がけることで、自分の幸福感は大きく変わってきます。
老夫婦のように、小さな犬を育てること、
鉢植えの植物を大事に育てること
そんな小さなことでもオキシトシンを
分泌させることができる人はそれだけで十分だったりします。
でも、もっと簡単に、効果的に感じたい人は
人との関わりを持つこと、特に子どもと関わる
地域の育児サポートがおすすめです。
赤ちゃんは怖いと感じる人は、
5歳児くらいの子どもと関わる機会を持つと
自分の中の愛情スイッチが入るかもしれません。
日常生活に、子どもと関わる機会がない人は
積極的に、子どものいるコミュニティに
参加してみてほしいと思います。
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地域の、お祭りに参加してみる、
ボランティアしてみるなどを経験すると、
自分の中の変化に気づけるかもしれません。
毎日、ストレスを感じている人、
退屈な思いをしている人は
騙されたと思って、子どもと遊んでみてください。
オキシトシンがいっぱい出てきて、
幸せな気分になれますよ。