シンプル育児アドバイザーの石鍋てるみです。
人から心配されることが
好きな人っていませんか？
気にかけてもらうことで、
大切にされていると安心してしまう人。
そんな人は、人に注目されたい、
依存したい気持ちが強い傾向があります。
人から見て、いい人にならなくちゃ
いいことをしなくちゃ、
優秀な自分でいなくちゃと
頑張ってしまいがちです。
誰かに気にかけてもらうことで
自分の存在価値を感じることが
できていますから
それを感じるためにいろんな行動をします。
そんな気持ちを持つ子どもに
よく見られる行動として、
親のそばを離れられない、
執拗に話しかけなれなれしい、
人懐っこい、大人の前で褒められようとする
告げ口が多いなどがあります。
逆に、人を避けるような態度や
人が嫌がることをわざとやる、
乱暴な言葉や行動をとることもあります。
また、自覚があるかないかは別として、
よく病気になったり、
機嫌にむらがあるといった事も見られます。
そんな行動の根底には、
不安感が強くて、自分に自信がなくて
肯定感が低いということがあります。
周りから心配されることが多いと
それだけで、いつの間にか
自分は心配されることに値する存在だ
自分一人ではだめな存在だと
心に刷り込んでしまいます。
そしてそれが当たり前になってしまい
そのまま、大人になってしまったことで、
生きづらさを感じ、社会に出てから
精神的に病んでしまう人がいます。
そんな思いをさせたくありませんよね。
そのために、重要なのは
自分は愛されている存在だと
心の奥で感じることです。
これは、一時的な言葉や態度で
感じられるようになるわけでもないし、
自覚できるものではありません。
でも、日々の環境の中で
自分が安心していられるということで
この世の中での居場所を見つけられるような
感覚だともいえます。
この世界が自分の居場所になるという感覚。
ここを培うのが、
人生のスタートで一番大事な感覚かも
しれないと思っています。
特に心の土台をつくりあげる
乳児期が一番つくりやすくて重要な時期。
なおかつ、大人がやることは簡単な時期です。
とにかく、子どもを否定しない。これだけ。
あなたの全てを受け止めてくれる世界ですよって
安心してもらうだけです。
子どものことばは
うなずいて聴く。
違うかな？って思う事でも、
まずは、そう思っているんだねって
理解を示しましょう。
子どもがやろうとすること、
ちょっと危険な事でも
信じてやらせてみることです。
小さい子どもがやることは
たかが知れています。
まだ、犯罪を犯すようなことも
しませんからね。
失敗してしまっても、
『残念だったね、でも大丈夫』って
一緒にそばにいてあげましょう。
〇〇ちゃんを信じてるよって
心で思いながら、
そして時々言葉にして励ましながら
寄り添うことです。
心配するのではありません。
心配は、子どもに不安を与えます。
子どもに“あなたにはできない”と
伝えていることになりますから。
心配は育児にはいらないものです。
子どもが自分から行動を決めて
取り組んでいることを
否定しないで待つこと。
子どもが助けてほしいというまでは
じっくり見守ること。
信じて待つことの練習です。
乳児期にこれができれば、
それ以降の子育ても同じです。
子どもの心には、
信じて見守ってくれる存在が
住みつきますから
ちょっとのことではへこたれない
強い心を持つことができます。
自分が決めたことを、
安心して行動できる感覚を持つことで
人を信頼し社会を信頼できるようになります。
自分の意思で生きられること、
そんな風に生きられたら
人生は納得できるものになると思います。
親だからこそ、子どもが心配になる。
心配するのが親だという気持ちもあります。
でも、自分が子どもの立場ならどうでしょうか。
いつも、心配そうに見られる自分と、
信じられて任されている自分では
信じられている方がよくないですか？
その方が、自分は大事にされていると
感じられると思います。
どんなに小さい子どもでも
自尊心を持っています。
心配が心をよぎっても、
子どもはできる、大丈夫と信じて待つ
自分に切りかえます。
そんな繰り返しで、
子どもと関わっています。
